【はじめしゃちょーの畑】君におくるもの (ページ1)

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さようならページ1

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you side

はじめ「別れて」

『うん、わかった』

私たちが一緒にいた、三年という長いようで短かく感じた月日は、たった一言でぽっくりと終わった。

少し驚いたような、寂しそうなそんな表情の彼。

なによ、自分から言ってきたくせに。

はじめ「……いつもそう、自分の意見、全然言ってくれない」

『…そんなこと、ない』

はじめ「もう、いいよ」

聞きたいことも、言いたいことも沢山あった。

昨日まで普通だったのにどうして？

先週の記念日旅行、つまらなかった？

好きな子でも出来たの？

あんなに、好きって言ってくれたのに。

でも、自分の気持ちを言葉にするのが、できない。こわい、にがて。

『ーーっ、』

あぁ、自分がこんなんだから、だめなんじゃんね。

はじめが私に背を向けて歩きはじめる。

追いかけることの出来ない私。

さよなら、はじめ。

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