死んじゃった ページ2
私の勘違いから五日たった今日は私の誕生日だ。
今日は土曜日学校はない。親もいないし一日中お兄ちゃんにくっついていられるね!
よくある普通の日常だけど私にとってお兄ちゃんと過ごす日々はかけがえのないものだ。
さっそく私はお兄ちゃんの部屋へと向かうことにした。
「お兄ちゃん!」ドアの前で私はお兄ちゃんを呼んだ。だが、返事がない。
(聞こえてないのかな?)
何回か呼んでみたが返事がないので家の中を探すことにした。
しかしどこを探してみてもお兄ちゃんは見つからない。
外に出たのかな?と思ったが玄関に靴が置いてあったのでそれはないと思う。
「そうだ!電話しよう!」
なんでこんな単純なことが思い浮かばなかったんだろう。
まあいいや。私はお兄ちゃんに電話をかけた。
するとお兄ちゃんの携帯の着信音がお兄ちゃんの部屋の方から聞こえる。
(あれ、おかしいな)
もしかしたら寝てるのかな?
私はお兄ちゃんの部屋に入ることにした。
私は勢いよくドアを開けた。
そこにはベットで眠っているお兄ちゃんがいた。
「なんだ眠ってるだけじゃん」
そう思った矢先に私は何かおかしいことを感じた。
(あれ?この部屋血の匂いがしないか?)
え、もしかしてと思いお兄ちゃんの布団を剥ぎ取るとそこには真っ赤な血の海が広がっていた。
「え、なにこれ?」
私は一瞬戸惑ったが状況を把握した。
ベットの上の天井にはマジックペンで「愛してないなら死ね」と書かれていた。
「誰が私のお兄ちゃんを殺したの?私以外の人がお兄ちゃんを殺しちゃダメなんだよぉ?」
私は早速犯人を探して殺すことにした。
マジックペンで書かれたあの文字どこかで見たような気が。
もしかしてあの手紙かも。
でもそれなら話がおかしい。
お兄ちゃんに手紙を出した女はあの日わたしが全員始末したはずだ。
なのにどうして?
どうしてこんなことに?
私が今お兄ちゃんのために出来ることはわからない。
けど絶対に犯人を見つけ出すよ。
そして殺す。
そして全てが終わったあと私も死ぬよ。
お兄ちゃんのところに行くまで時間がかかるかもしれないけどちょっとだけ待ってね。
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作者名:りず。 | 作成日時:2018年3月31日 13時