相思相愛 ページ1
愛ってなんだと思う？愛に正しいなんてないよね？私は2人が幸せなら世界がどうなってもいいと思うんだ。
「お兄ちゃん？」
なにか様子がおかしい。
私の名前はミユ。中学2年生。
お兄ちゃんはソウ。中学3年生。
イケメンで成績優秀。スポーツもできるし学校中の女子にモテモテなんだ。
そんなことはどうでもいいけど私の自慢のお兄ちゃんの様子が今日はおかしい。
いつもなら私と遊んでくれるのに何か思いつめたように窓の外をじっと見つめてる。
もう、2時間も経つのに。
お兄ちゃんを困らせたやつは誰？
私はお兄ちゃんのために原因を調査することにした。
まず、お兄ちゃんの部屋に入ると机の上に無数の手紙が放置されていた。
(何コレ？)
そこには、
「ソウくん、ずっと前から好きでした。こんな私でよければ付き合ってください」
などというくだらない内容が書かれていた。
私のお兄ちゃんになんて迷惑なことをしてくれるんだか。
全く困ったヤツらだ。後で始末しないと。
そんなことより他に原因があるかもしれない。
私はお兄ちゃんのカバンをあさった。
中からはなんと高級そうな箱に入れられた指輪がしまわれていた。
(もしかしてこれってお兄ちゃんが私以外の女に渡すつもりで)
そう思うといても立ってもいられないなった。
誰に渡すかは分からなかったがお兄ちゃんに手紙を書いていた女を手当たり次第に殺すとしよう。
まずはアイツだ！私のお兄ちゃんに手を出すやつは許さないんだから！
私は後ろから包丁で殴りかかって殺した。
「最近慣れてきちゃったな〜もう簡単に殺せちゃう」
その勢いでほかの女たちも殺した。
そして家に帰るとお兄ちゃんはいなかった。
「なんで？なんで？なんで？なんでお兄ちゃんがここにいないの？おかしいよおかしいよおかしいって、縄で縛っておいたらよかった。
もしかしたら私以外の女のトコロに？？」
そう思うといてもたってもいられなくなった。
急いでお兄ちゃんを探さなければ…！
「お兄ちゃん！」「お兄ちゃん！」
周りの目なんか気にせずに大声で叫びながら街中を駆け抜ける。
お兄ちゃんの後ろ姿を見つけた。
「お兄ちゃん！」
「私を置いてどこに行ってたの？」
「ごめんミユ。今月お前誕生だろ。だからプレゼントを探しに来てたんだよ」
「本当？じゃあなにを思い詰めていたの？」
「え？あ、あれはお前が何が欲しいかわからなくて悩んでただけだ。」
「なーんだ。私の勘違いか」
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作者名：りず。 | 作成日時：2018年3月31日 13時
