学生時代4 ページ16
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いつもとは違う雰囲気の彼にあっけに取られていたAは自分の置かれている状況に気づき、慌てて抵抗する
「わ、わたし二度寝なんかしないわ!自分の部屋に帰る!!」
そういうが虚しくも布団に運ばれ既に横に並ぶ五条にしっかりとホールドされてしまっている
五「うるせー、さっきより酷いことされるのが嫌だったら大人しく寝ろ。」
この男ならやりかねない、そう思い仕方なく彼の言う通りにするA。
彼に頭を優しく撫でられ元々早起きが苦手だった彼女は先程の緊張状態から抜け出せたこともあってすぐ寝てしまった。
五「こいつ、、まじかよ。」
自分は男して意識されていないのかと思う反面、可愛い寝顔の彼女を見て優しく微笑み額にキスをして頭を優しく撫でる。
五「んで、居るんだろ。入ってこいよ」
そう扉の外の人物に話しかける。すると扉が開き先程出ていったはずの田島がいる。
田島「あれはやりすぎだ。」
そう苦笑いをする彼は彼女といる時とはまた雰囲気が変わっていた。
五「お前、次こいつに同じよーなことさせたら覚えてろよ。」
ようは次同じことをされたら耐えきれないから鈍感な彼女をちゃんと見とけという意味だ
田島「いやー、上目遣いで田島の作ったプリンを食べられたからと怒る理由を告げられたら止められなくて、、すみませんねぇ」
今度はにやにやと五条をからかうように話す田島。
五「ふっ、お前も大概バカなんだな」
田島「はい、悟お坊ちゃんと一緒でお嬢様バカですよ」
五「お坊ちゃんはやめろ。お前が言うとムカつく____
悲劇が起こる前の穏やかな時間は彼らに気づきも与えず残酷にも早々去っていくのであった
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何も知らずに幸せだった頃の彼らのお話
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作者名:吉村 | 作成日時:2020年11月24日 14時