8. 立花side ページ9
「もしもし、A？」
「たっすく…っ！」
電話の向こうからは荒い息遣いとAちゃんの弱々しい声が聞こえてきた。
「今、何処にいるの？」
「っ分から、ないっ」
私たちはお互いに顔を見合わせた。
「何があったの？」
「かっ和臣の家に向かう途中に、知らない女の人に口を覆われて…」
Aちゃんがそこまで言った時、電話の向こうからドアが開く音がした。
「ひっ…！」
Aちゃんの小さい悲鳴が聞こえたかと思うと女の人の声がしたんだ。
「なにしてるの」
その声は、ひどく冷たかった。
ヒタヒタと足音が近づいてくる。
「誰に電話してるの？Aちゃん、貴方は私のものでしょ？」
「ぃやっ…！」
そして何かを殴ったような鈍い音と悲鳴が聞こえた。
「そうでしょう？ねぇ？ねぇ！」
「ぃっ！ごめっなさぃっ……いやっ！」
こっちまで恐怖を感じてしまい、涙が出てしまいそうだった。
「ぅ"あ"っ…！やめっ……！」
「フフフ、そうその顔！いい顔してるわ。こんな綺麗な顔を歪められるなんて……ほら！もっと苦しみなさい！」
「い"っやめてっ…おねがぃ＿＿＿たすけ＿＿＿」
ﾌﾞﾁｯ ﾂーﾂーﾂー
そこで電話は切れてしまった。
電話が切れた途端、緊張が逸れてその場に座り込んだ。
今まで我慢してきた涙もポロポロと溢れてきた。
「なに…あれ…」
「許さねぇ…アイツ！」
「このままじゃAが危ないよ」
「早く警察に届けなきゃ」
「よし、警察に届けに行った後探すぞ。
アーヤはもう家に帰れ。もしかしたらさっきみたいなのをまた聞くかもしれない。もう、聞きたくないだろ？黒木、アーヤを家まで送ってやれ。その後合流だ。よし、いくぞ！」
終始無言だった上杉くんは俯いていて表情は見えなかったが握った拳がプルプルと震えていた。
Aちゃん。
お願い。戻ってきて＿＿＿＿＿＿＿＿＿…
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さや - スピカさん» 全然大丈夫ですよ！ありがとうござます！！更新頑張ります！ (2020年4月4日 6時) (
レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 舞さん» ありがとうございます！更新速度があまり速くなくてごめんなさい(＞＜)なるべく速くできるよう、がんばります！ (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - いろはすさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - 間違えて二回同じコメントしてしまいました…！すみません(_ _) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 7af9cb9d28 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - 好みすぎる〜〜！！すごく続きが気になります・・・！！更新、待ってます！！(*´ω｀) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 7af9cb9d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さや | 作成日時：2020年3月21日 14時
