25 立花side ページ26
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ぼやけた視界の中で、Aちゃんの指がピク、っと動いた気がして、私は顔を上げ、溜まった涙を拭った。
すると今度はまぶたがピクピクと動いた。
「Aちゃん…?」
ゆっくりと開いていく目。
「Aちゃんっ!」
そして、Aちゃんは目を開いた。
えっと、どうしたらいいのかな…
一度周りを見渡したが、どうしていいかわからず、取り敢えず、声をかけることにした。
「Aちゃん、分かる?私、彩だよ」
すると病室のドアがガラッと開き、上杉くんと黒木くんと翼が入ってきた。
3人は驚きで目を開いており、Aちゃんのベッドまで駆け寄ってきた。
あれ、今日は私が来る日のはず…なんで3人が……?
「A…!」
上杉くんはAちゃんの手を握り、翼は名前を呼んだ。
黒木くんはナースコルを押してくれた。
Aちゃんは私たちに向かって必死な顔で口をパクパクしてるけど、
全く声が聞こえない。
「……A、声が出ないのか……?」
上杉くんの質問に、Aちゃんは泣きそうな顔をして頷いた。
そして、Aちゃんが頷いたと同時にお医者さんと看護師さんたちが数人入ってきた。
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驚きで声が出せない。
窓の外ではたくさんの緑を蓄えた大きな木が、
窓の外の木々は風に吹かれて枝を揺らしていた。
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さや - スピカさん» 全然大丈夫ですよ!ありがとうござます!!更新頑張ります! (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 舞さん» ありがとうございます!更新速度があまり速くなくてごめんなさい(><)なるべく速くできるよう、がんばります! (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - いろはすさん» ありがとうございます!!頑張ります! (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - 間違えて二回同じコメントしてしまいました…!すみません(_ _) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 7af9cb9d28 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - 好みすぎる〜〜!!すごく続きが気になります・・・!!更新、待ってます!!(*´ω`) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 7af9cb9d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さや | 作成日時:2020年3月21日 14時