12. 西崎sideー過去ー ページ13
「あのねー、Aねー」
私はくだらない話を延々と続けていた。
しかし、お父さんが運転し始めて30分程経った頃。
.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿トラックと車がぶつかった。
.
.
砕け散る窓ガラス、物凄い勢いで飛び出すエアバッグ。
私は悲鳴を上げながらきゅっと瞑った。
周りからの悲鳴も聞こえてきて少し、静かになった時目を開けると車内は血だらけだった。
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、大丈夫ｯ？」
返事はなくて、
死んじゃった、のかもしれない
そう思うと涙が次々に込み上げてきて止まらなかった。
「起きてよっねえ！お父さん！お母さん！お兄ちゃん！！」
私が泣いていると横から冷たい手が私の頭を撫でた。
「大丈夫だから……A、お前は強い。今まで通り、Aらしく、な？大好きだよ、A」
「お兄ちゃん！助かるからっ死なないでっAを1人にしないでっ！」
救急隊員の人達が数人駆け寄ってきた。
何だかよく分からない言葉をお互いに掛け合いながらお母さんとお父さん、お兄ちゃんを担架に乗せた。
そして、中の1人が私を抱き上げた。
「大丈夫？痛いところはない？」
でも私は無視して叫び続けた。
今思えば救急隊員の方にはすごく、迷惑だっただろう。
「お父さんっお母さん！お兄ちゃん！置いていかないでｯ！死んじゃいや！！」
するとお兄ちゃんを乗せた担架が横を通り過ぎた時、
お兄ちゃんは私をみて、弱々しい笑みを見せた。
「A、ごめんな」
その笑顔、掠れた声。
絶対に忘れることはないだろう。
「A…」
最後は言葉にすら、なっていなかったがお兄ちゃんの口はこう動いた
『 生きろよ、』
.
.
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さや - スピカさん» 全然大丈夫ですよ！ありがとうござます！！更新頑張ります！ (2020年4月4日 6時) (
レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 舞さん» ありがとうございます！更新速度があまり速くなくてごめんなさい(＞＜)なるべく速くできるよう、がんばります！ (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
さや - いろはすさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2020年4月4日 6時) (レス) id: 67953ae0b0 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - 間違えて二回同じコメントしてしまいました…！すみません(_ _) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 7af9cb9d28 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ - 好みすぎる〜〜！！すごく続きが気になります・・・！！更新、待ってます！！(*´ω｀) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 7af9cb9d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さや | 作成日時：2020年3月21日 14時
