検索窓
今日:22 hit、昨日:32 hit、合計:183,130 hit

同窓会 ページ11

同窓会当日。


千冬と駅で待ち合わせてお店へ。


心臓バクバクなのは、
沙羅ちゃんと千冬の再会が怖いから。




「緊張してんの?」
「へ?」
「おとなしいから」
「ま、まぁね!」
「みんなに会うの久々だもんな」




この笑顔を今日、沙羅ちゃんにも向けるんだ。


会場に着けば、「久しぶり〜」なんて
もう盛り上がりを見せていた。




「A〜!千冬くん〜!」
「未来!」




相変わらず美人だなぁ。

前から走って来た親友に
ぴょんぴょん跳ねながら手を振った。




「ちょー久しぶり!」
「未来ちゃん変わんねぇなぁ」
「千冬くんもね」




三人で談笑しながら席へと向かう。
その途中、「千冬!」ってタケミチくんが走って来て
懐かしい顔ぶれに、心が和む。




幹事の乾杯の音頭で始まった同窓会。



どこもかしこも思い出話に花を咲かせて
お酒が入れば、席の移動なんかも始まった。



向かいに座る千冬は、口パンパンにつまみを頬張り
タケミチくんや千堂くんと、暴走族時代の話で笑ってる。




「Aは彼氏いるの?」
「いないよ!未来は?」
「私ね、プロポーズされたの」
「え!おめでとう!!」
「あは♡ありがとう」




照れたように笑う未来が可愛くて、ぎゅうっと抱き着いた。



「なになに!未来ちゃん結婚すんの?」って、
千堂くんたちも会話に入ってきてまた照れてる。
私の親友可愛いだろ!!



ふと千冬を見れば、「おめでと」って笑ってる。



千冬だっていつかは結婚するんだよね。
きっと可愛い奥さん連れてるんだろうな。



パチッと視線が交わって、ん?って首を傾げる千冬に
ううん、何でもないって意味で首を振った。



その時だった。




「千冬くん」
「沙羅ちゃん?」
「良かった〜!忘れられてたらどうしようかと思った!」
「忘れるわけねぇじゃん」




ズキッ。


忘れるわけない…、その言葉が私にはナイフのように鋭く感じる。


沙羅ちゃんは昔よりも可愛くなってて
千冬と並べば美男美女。


鈴木くんや山岸くんも
「やっべ、マジで可愛すぎじゃん」って、鼻の下を伸ばしてる。




「ここ座ってもいいかな?」
「おう、狭くてごめんな?お前らもっとそっち行けよ」
「可愛い子とくっつけるんだからいいだろうが」




誰が見ても可愛い。
未来も「可愛さ増してるね」って、関心してるし。私も思う。



目の前の男たちはみんな、沙羅ちゃんに夢中だ。

元カレ→←二人の秘密



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (368 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
725人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みい - 面白かったです! (5月1日 14時) (レス) @page50 id: 957bb83be5 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして!千冬の小説の中でいちばん大好きです♡︎ʾʾ (6月5日 9時) (レス) @page50 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
いぬ? - ずっと泣いてました。涙腺しにました。千冬くんのこともっと好きになりました。 (2022年11月5日 12時) (レス) @page50 id: dc4cbab92b (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 泣きました〜‪( ;ᯅ; )‬matsuriさんの作品本当に好きです… (2022年7月29日 2時) (レス) @page50 id: 71c3cf5627 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみさん(プロフ) - 本当にいつもどの作品もmatsuriさまのは素晴らしいです。もう素敵すぎて逆にしんどいです笑 三ツ谷読みたいので、次作楽しみにしております!でもたまに灰谷兄弟の更新もお願いします笑 (2022年7月7日 13時) (レス) @page50 id: e87bae8502 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:matsuri | 作成日時:2022年5月23日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。