親睦会 ページ35
「では、新しい支社の発展を祈って！乾杯！」
ようやく週末。
この飲み会を終えれば二連休！
千冬とたくさん電話するんだッ！
「Aさん、サラダどうぞ！」
「ありがと、宮田くん」
福岡支店の期待の営業マンの宮田くん。
細身で長身。
ブラウンの短髪は、綺麗にウエーブがかかっている。
歳は私の二つ下だけど、
色気に関しては、負けてる気がする…。
「宮田くんてさ、モテるでしょ？」
「いやいや！俺なんか全然！」
「博多美人がほっとかなそう！」
「なんスかそれ！」
あははって笑う顔は、確かに幼さが残る。
あれ？これってセクハラになる！？
「ごめん！忘れて！」
「褒め言葉なんで有難く受け取ります」
「よ、よかった…」
「ん？」
不思議そうに首を傾げてる。
おー、可愛いな年下男子。
これも歳を取った証だろうか。およよ
「Aさんこそ、モテそうですけど」
「嘘！？本当！？」
「興奮しすぎっす」
笑われた！恥ずかしいッ！
「ごめんごめん！初めて言われたからさ！」
「……高嶺の花ッスかね」
「え？なんて？」
「いえ、彼氏いるンすか？」
「うん！東京と遠距離恋愛！」
だから早く家帰って、
だいすきな彼氏の声が聞きたいんです！
「彼氏さん気が気じゃないでしょうね」
「へ？」
「こんな美人さんと離れて」
案外余裕そうでしたけどね。奴は。
「逆だよ！彼氏と離れて気が気じゃないのは私」
「そうなんですか？」
自分で言ってて、虚しくなった…がびーん。
離れて二週間。
千冬から寂しさを感じる事はあまりない。
「むしろ、自由だぁ！って羽伸ばしてるかも」
「あはは、男は意地っ張りですからね」
「千冬はそんな事ないと思うけど…」
「いやいや、カッコ良く思われたいンスよ、彼女には」
「そう、かな…？」
「余裕のない男ってダサくないッスか？」
千冬はそんなにプライドの高い人ではないけどな…。
それに、
「そんな一面があってもいいんじゃないかな？」
「え、本当ッスか？」
「うん、むしろ弱いとこも見せてほしいかな？私は」
「……彼氏さんは幸せですね」
キョトンとする私に、追加のビールを注いでくれる宮田くん。
「幸せなのは私の方だよ」
あんなに素敵な人、私には勿体ない。
ビールをぐびーっと飲み干して、寂しさを紛らわせた。
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みい - 面白かったです！ (5月1日 14時) (
レス) @page50 id: 957bb83be5 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして！千冬の小説の中でいちばん大好きです♡︎ʾʾ (6月5日 9時) (レス) @page50 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
いぬ？ - ずっと泣いてました。涙腺しにました。千冬くんのこともっと好きになりました。 (2022年11月5日 12時) (レス) @page50 id: dc4cbab92b (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 泣きました〜( ;ᯅ; )matsuriさんの作品本当に好きです… (2022年7月29日 2時) (レス) @page50 id: 71c3cf5627 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみさん(プロフ) - 本当にいつもどの作品もmatsuriさまのは素晴らしいです。もう素敵すぎて逆にしんどいです笑 三ツ谷読みたいので、次作楽しみにしております！でもたまに灰谷兄弟の更新もお願いします笑 (2022年7月7日 13時) (レス) @page50 id: e87bae8502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：matsuri
| 作成日時：2022年5月23日 18時
