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「そんな事…、」
「ドラケンといる時は自然体」
「そう、かな…？」
「だから嫌だった」
一つ一つ丁寧に言葉を繋ぐ、柔らかい口調。
さっきまでの怖い彼は、もういなかった。
「ドラケンに会わせんのが」
「えっ…」
「惚れたら困る」
「惚れるわけ、」
「ダメ…、Aは俺の」
しがみつくように、ぎゅうっと私を抱きしめる。
「あ、の…イヌピー…？」
「ん？」
「イヌピーって私の事好きなの…？」
「は！？」
あれ、今ピキッて聞こえたな…。
だって、私を見下ろすイヌピーに青筋が立っちゃってるもんね。
元ヤン怖い…ッ！
「本気で言ってんの」
「だって、私がしつこいから付き合ってくれたんでしょ…？」
「何で好きでもねぇ女と付き合うんだよ」
もしかして、私今まで大きな勘違いを…。
いや！だけど、一つ核心を得てるものがあるんだから！
「でも…、イヌピー私が言わなきゃ抱いてくれない…」
「だって、お前目ギュッと閉じてるし、ロボットみてぇに動き硬いし」
それは緊張で、体が強張るんだよ…っ！
でもな…、確かにそんな女抱きたくないか…ずーん。
「だ、だよねごめ、」
「怖ェのかと思ってよ」
「え！」
「ソレが全てじゃねぇだろ？」
「そ、うだけど…」
「なら、Aがやりたい時にって思っただけ」
髪をどかし、私の耳についたピアスを愛おしそうに触る。
付き合ってすぐ、イヌピーにもらった物だ。
「勘違いすんなよ？」
「なにを…？」
「俺は毎日抱きたいって思ってる」
「……っ！」
「可愛い彼女だからな」
魅力がないからとか、好きではないからとか、
私の不安を全て取り払った言葉。
やっぱり、イヌピーは優しい。
「こわくない…、」
「そうなの？」
「イヌピーかっこいいから緊張するの…」
沈黙が耐えられなくて俯けば、先程よりも強い力で抱き寄せられた。
「やめろよマジで」
「え？あ、ごめ、」
「抱き潰しちまう…可愛すぎだろ…」
ぼわっと身体中が熱くなって、
またロボット状態の私。
そんな私の背中を優しく擦ってくれる。
「A」
「はい…」
「今日キツイ事言ってごめん…」
「そ、それは私が悪いから！」
「違う、ただの俺の嫉妬」
イヌピーが嫉妬…？
「人の女勝手に誘いやがって…」
「イヌピー…」
「あんな仲良くすんなよ…、妬けんだろうが」
こんなに自分の気持ちを伝えてくれるのは、初めてだった。
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だいこん - えっすきすぎる、、、！！！場地さんのとこずっとキュンキュンしっぱなしで、、、！！！ほんと天才すぎますっ！！こんな神作を、、、、！！！✨✨✨ありがとうございますっ！！ (3月14日 21時) (
レス) @page28 id: fdeded875e (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 三ツ谷くん夢本当良きです! (2023年4月20日 10時) (レス) @page14 id: f3df519faf (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - ドラケンくんで泣きました。今まで読んできた小説の中で一番キュンとしました。ほんとうにこんなにおもしろい小説を無料で読めるなんて贅沢です。ありがとうございます！！！ (2022年10月24日 11時) (レス) id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - もうなんなんですか!!天才ですね!!最高でした!!!ありがとうございます。 (2022年8月27日 21時) (レス) @page47 id: bd86862afa (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - 初めまして！小説読ませて頂きましたが素敵な作品ばかりでした！キュンキュンしちゃいました（笑）個人的にはイヌピーとココが好きなので短編を書いてくださると嬉しいなぁとか思ってます。個人的な意見を言ってすいません(><) (2022年7月23日 2時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：matsuri
| 作成日時：2022年2月15日 17時
