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「Aちゃん、今日も綺麗だね」
昨日、竜胆のおかげで無事帰宅。
私を送り届けた後、
すぐエレベーターに乗り込む後ろ姿。
忙しいのに、
わざわざ迎えに来てくれたんだ、ってキュンとした。
「何か欲しい物はあるかい？」
「いえ、あ、こちらお下げしますね」
昨日の幸福感はどこへやら。
やって参りました、地獄タイム。
私の腰に手を添えたり、
空いたグラスを下げようとすると、手を重ねて来たり。
三人の部下たちは、見て見ぬふり。
そして、事件は突然起こった。
「こちら麻婆豆腐に、きゃっ」
スッと出された足に躓いて、親父のスーツに、麻婆豆腐が…。
「何してんだ、ゴラァ」
「すみません！すぐにタオルを」
絶対わざとだよね？
部下が立ち上がって私に、怒号を飛ばす。
それを親父が、怪しく笑って制した。
「脱げやなんとかなるさ」
「で、では、クリーニング代を」
「お金はいらないよ、Aちゃん」
麻婆豆腐ジャケットを脱ぎながら、私の元へとやってきた。
あぁ、そういう事ね。
部下を使って、私を自分の思い通りにってか。
「私の言いたい事がわかるかな？」
「どうすれば…」
「お金で解決出来ない事もある」
身体で払え。そういう事でしょ。
私の足を引っ掛けた男を見れば、ニヤリ笑ってる。
「良いホテルを取ってるんだ」
「……わかりました」
見るからに高そうなスーツ。
弁償よりはマシか、ってなんとか自分を納得させた。
この大男たちから、逃げられるわけないし。
定時になり「じゃ、行こうか」って、エスコートされながら店を出た。
触れられてる箇所が、気持ち悪い。
「ハイ、Aみーっけ♡」
「な、なんで！」
お店の目の前に、美形兄弟。
警棒で私を指して、兄貴が楽しそうに笑ってる。
「狼の巣窟で現実逃避したくなる程、嫌な客ってこいつ〜？」
何も言わないのをイエスと受け取ったのか、
兄貴は私の横に立つ親父を…、
ガンッ。
「……っ！」
警棒で殴打。
部下たちも呆気に取られ、全員が立ち竦む。
竜胆が、倒れた親父の前にしゃがみ込んだ。
「コイツをどうしようってんだ？あぁ？」
親指を私に向け、半笑いで親父を見下ろす。
街頭に照らされた顔は、目が据わっていて、恐怖そのものだった。
「竜胆〜A怯えてっから連れてけば？」
「兄貴またいいとこ取りかよ」
「俺が送んのも気に入らねぇんだろ？」
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nori(プロフ) - いつ見てもほんとに面白くて泣けて最高にドキドキして何回も見返しちゃいます笑作者様がこのお話を作ってくれて読めてめっちゃ幸せです✨！お体気を付けてお過ごし下さい！ (2023年1月7日 18時) (
レス) @page38 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
matsuri(プロフ) - raaaaaaamさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(T_T)♡春千夜くんバージョンお話思いついたら、ぜひ書かせて頂きますね♡ナイ頭フル回転で頑張ります(笑) (2021年11月26日 9時) (レス) id: 92d72416b1 (このIDを非表示/違反報告)
raaaaaaam(プロフ) - ふぉーー！素敵な作品すぎて気づいたらこんな時間に…⤴︎︎⤴︎︎ 同じバージョンよ春千夜も希望したいです(T ^ T)(T ^ T) (2021年11月26日 6時) (レス) @page45 id: c6906907ca (このIDを非表示/違反報告)
なる - テスト期間で完結してたの知りませんでした！おめでとうございます！！もう最後の最後まで最高に感動しました！二次作品も心待ちにしてます！ (2021年11月13日 16時) (レス) @page44 id: ec50fd9b43 (このIDを非表示/違反報告)
マナフィ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作の蘭ちゃん編から読ませて頂いてます。竜胆のあまぁぁあい言葉にキュン超えてギュンギュンしました！番外編楽しみに待ってます！！ (2021年11月9日 17時) (レス) @page44 id: c16e9a497f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：matsuri
| 作成日時：2021年10月13日 17時
