Cafune 2 (ページ8)

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「いいからとりあえず帰るぞ」

梨々花の手を引き、廊下に連れ出す。

「ねぇ待って、紫耀」

「俺を怒らせたくないなら、黙ってて」

「ごめん、お願い、話聞いて」

「黙れって言ってるじゃん、言い訳とか聞きたくねぇから」

久しぶりに少し大きな声をあげて怒ってしまった。

このまま梨々花と一緒にいれば、もっと怒ってしまいそうな気がして、俺は1人で帰ることにした。

後ろから俺の名前を呼ぶ梨々花の声を聞こえないふりをして、足早にその場を去る。

～

あの日から結局梨々花と話すことはなく、俺が引っ越しすることとなった。

女って何考えるのか分からなって、新しく行くことになった学校では極力女子との関わりを控えることにした。

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なのにどうして、また俺は梨々花と帰ることになっているのだろうか。

「うそだ、いるでしょ？」

「いないって、」

どうにかAちゃんの存在に気づかれないように嘘を重ねる。

でも、まさか、

中一のことを思い出しているうちに、少し思った。

こいつ、また何かしてるかもしれない。