リハビリー短編集ー (ページ3)

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あの人はページ3

私は今初恋を体験している。入学式で迷子になった私に道を教えてくれた××センパイ。くしゃっと笑う顔が可愛くて格好良くて大好きだ。だけど…
『「「キャー!!」」』
一番の問題、それはセンパイを好きなライバルが多すぎることだ。海外の有名アイドルが来日したぐらいの勢いがある。男女問わず人気があるため、話せたことがない。
「美幸、良く飽きないね。」
呆れた顔でみてくるのは高校に入ってから仲良くなった美幸(ちなみに美幸は顔がタイプじゃないらしい)。それにしても何を言っているんだわたしの友人。
『飽きるとかないから！推しとは違うんだよ、
わたしの！初恋！相手！』
「はいはい、そーですね。それより予鈴もうすぐ鳴るよ。」
『えっ!?先に言ってよ～！』

『なぁ、今の子みた!?やっぱ可愛いんだよ俺の初恋相手』
俺は今初恋を体験している。入学式で迷子になっていた○○ちゃん。その時ビビッときた。これが恋なんだ～!!っていうのがわかった。○○ちゃんはとてつもなくかわいい。だから狙っている男子も多い。あっ今のやつら○○ちゃんのこと見てた。俺が同級生だったらもっと話しかけられるのに。
「はいはい、今日何回目だよ。その話。」
軽くあしらってくるのは俺の友人優也。幼なじみで小学校の頃からずっと仲が良い。
『何度話してもいいだろ！やっぱかわいいんだよ!!』
「つうか予鈴なるぞ」
『はぁ！？早く言えって!!』

『『明日は何回会えるかな』』

そんな2人が話せるようになるのはもう少し後の話