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「次は俺やな。チッスチッス、ゾムです！俺に命令してええのはお嬢だけやから、みんなよろしくな」
嬉しそうに立ち上がったのは、ショッピと反対隣に座っていたゾムだ。
口を開けば二言目には爆弾発言する優秀な家臣に、私は頭を抱える。
『ちょっとゾム！？』
「なんや、当たり前のことを言っただけやで？」
『なんでそんな真っ直ぐに異常行動が取れるの……いい？ここは生徒会なんだから、会長や副会長の決定に沿って動くのが普通なの』
「じゃあ、会長が決めた事のうち、俺がやるべきことをお嬢が命令して？そしたら俺もやるで」
『なぜ意地でも私を介そうとする……』
私がため息をつくと、ゾムが楽しそうに笑う。
「んﾞんっ、A、その新入生と仲が良いようだが、どういう関係だ？」
『ゾムは私の家臣です。幼い頃から交流があって、ここに入学したのを機に再会したの』
「……その割には、随分親しげだな」
グルッペンの少し拗ね気味な言葉に、私は苦笑する。
『まるで弟みたいで、どうにも放っておけないのよ』
「ククッ、弟か、そうか」
その答えに満足したのか、グルッペンは再び機嫌良さそうに笑って「次はAだゾ」と促した。
『1年A組、A・シュレインです。分からないことだらけですけど、誠心誠意務めますわ。よろしくお願いいたします』
当たり障りのない挨拶をして、席に着く。
俯いているショッピに軽く声をかけ、挨拶するように言った。
「……1年A組、ショッピ」
彼は掠れた声でポツリと名乗ると、直ぐに席に着こうとした。
……しかし、それを止める声がひとつ。
「えーっ！？ショッピ！？ショッピって、まじであのショッピ！？お前、元気してた！？」
声の主は、真正面に座っていた薄い水色の髪に瓶底メガネをかけた背の高い少年。
あどけない雰囲気を見るに、1年生だろうか。
「その声……チーノ！？嘘やろ、お前どうやって……」
「せやで！まさかこんなとこで再会するなんて思わんかったわ、いやー嬉しいなぁ！」
少年はペカーっと笑うと、「あ、チーノです！ショッピの友達！よろしく！」と声を張り上げた。
＊＊＊＊
どうも、作者です！
本作をお読みいただきありがとうございます！
番外編と称しまして、以下でA嬢たちの日常を書き始めました。
こちらでは様々なリクエストを受け付けておりますので、一緒に作り上げていただけたら嬉しいです！
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/NeoSuzukaz13/
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にしん - 最高です！！！主様のペースで頑張ってください！！！ (8月14日 0時) (
レス) @page47 id: fba3ad8149 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - ヒロインちゃん可愛い！！そのまま夢主だけを見ていてくれ。そしてずっと可愛くいてくれ。 (8月8日 14時) (レス) @page47 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
涼風音欧(プロフ) - かれーるぅ。さん» かれーるぅ。さん、コメントありがとうございます！番外編は天才すぎるアイディアですね……採用させてください！「転生悪役令嬢の余暇には攻略対象の影がある」というお話にて、悪役令嬢たちの日常編を書いていこうかと思います。よろしければ覗いて見てください！ (8月3日 21時) (レス) id: d3245f1ebf (このIDを非表示/違反報告)
涼風音欧(プロフ) - 奥山乃愛さん» 奥山乃愛さん、コメントありがとうございました！返信遅れまして申し訳ありませんm(*_ _)m まだ全員出せてませんが、みんなの矢印が悪役令嬢に向かう予定です！応援ありがとうございます！ (8月3日 21時) (レス) @page28 id: d3245f1ebf (このIDを非表示/違反報告)
かれーるぅ。 - 神作品をありがとう！！！！（初コメですすいません）番外編とかないですか！？shp君とお出かけとか、一日だけ好感度見れるとか！そういう番外編が欲しいです！採用お願いします！ (8月1日 10時) (レス) @page40 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼風音欧 | 作成日時：2021年10月26日 23時
