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幼なじみ ページ5

私が一時帰国するとき、お世話になっていたのは図書館協会会長の家・手塚家だった。

だから同い年の光や、歳上の慧くんとは幼なじみだ。

今回も帰国してから手塚家を訪ね、所有している近所のアパートを貸してもらっている。

そこへ家政婦さんがおかずを届けてくれる。

いい暮らしぶりだけど家に1人というのも少し寂しい。

今回帰って来てからもしょっちゅう会っていた。

そして私は、順調に大学生活を進め、今は2年生になっていた。

来年にはOJTを控えている。

大学の課題をこなすため、図書館へ行こうと準備を始めたときだった。

玄関のインターホンが鳴った。

画面で確認すると、外にいたのは光だった。

「英語の課題手伝え。帰国子女なんだから得意だろ」

「えぇー 英語圏から離れたと思ったら……いいけどさ〜 あ、ただし図書館でね」

「ああ。そっちに合わせる」

元から図書館へ行く準備はしてあったのですぐに家を出る。

白いカットソーにミントグリーンのスカートズボン、黒いカーディガンを羽織り、薄茶のトートバッグのコーデだ。

図書館へ行く道を歩きながら聞いてみる。

「今中学? 高校?」

「中3。おまえ同い年のやつに聞くことかか? それ」

「だってわかんないものはわかんないし。というか遅いね〜 まだ中学生?」

少し皮肉を込めて言ってみる。

すると、本気の拳骨が乗って戻って来た。

「バカ、おまえが異常なんだろ!」

「はいはい、ごめんなさい!」

誰でも自分と同じ基準だと思うな、と追い討ちも来た。

私は図書館で席を取り、たまに喋りながら課題をこなした。

「りり?」

呼ばれて振り向くと課題の資料を探しに来たらしい幹久くんが立っていた。

「彼氏?」

明らかにからかい口調だ。

「え!? いや、幼なじみ」

幹久くんに気づいた光が立ち上がって会釈する。

幹久くんも会釈を返した。

「おすすめの本、教えてもらえる?」

私が聞くと、喜んで、と返してくれた。

2人で本を紹介し合い、お互いおすすめした本を借りあった。

私にとって、とても幸せな時間だった。

卒業→←あの子



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水無月歌恋(プロフ) - えりなさん» いえいえー!応援してます! (2022年5月28日 20時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - ありがとうございます! めちゃくちゃ嬉しいです!(*≧∀≦*) (2022年5月28日 20時) (レス) id: 34d2333fb9 (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌恋(プロフ) - えりなさん» 分かんないことあったら、なんでも聞いてくださいねー! (2022年5月28日 10時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - わ〜‼初コメントありがとうございます! 占ツクで初めてです! 頑張っていきます! よろしくお願いします! 週4回更新していきたい…コメントありがとうございました! (2022年5月28日 10時) (レス) id: 97d1b5bb4a (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌恋(プロフ) - 面白かったです。頑張ってください! (2022年5月28日 10時) (レス) @page1 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えりな | 作成日時:2022年5月28日 10時

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