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出会い ページ3

「はい。外国にいて……やっぱり若く見えます?」

「さすがに14歳だとね。あ〜驚いた」

彼はいきなり笑い出した。

「ごめん、ちょっ、待って……」

「え? なんか私変なこと言いました……?」

彼は笑いながら首を振った。

そろそろ治ってきたらしい。

「俺ら、同期なら君も敬語外してよ。堅苦しいの嫌だし」

「じゃあ。そうします。あとっ、私のことも香崎さん以外の呼び名でいい?」

何で笑っていたのかは気になるが、彼と近づきたかった。

「いいよ。下の名前鈴々香だったよね? りりでどう?」

私は驚きで目を見開いた。

あの人にもりりちゃん、と呼ばれていたのだ。
気分を切り替えて微笑む。

「うん。私は……? あ、名前知らないかも……」

「あ、そうだね。俺、小牧幹久。よろしくね。適当
に呼んでくれていいけど……俺的には下の名前で呼び捨てにしてもらってもいいけど」

親しみやすい人だな、と思いながら彼、小牧幹久を見た。

「じゃあ……歳上だし幹久くんで」

彼はそれを聞いて満足そうに微笑んだ。

「改めてよろしく。昼、一緒にどっか食べに行かない?」

私は満面の笑顔で彼について行った。


大学の授業は彼と同じものを取って一緒にいた。

年齢を聞かれそうになったら必ず彼が守ってくれた。

私にとって彼は、迷わないための光、道しるべでありながら、前ではなく隣に立ってくれた。

いつの間にか私にとって大切な存在になっていた。

あの子→←図書大学



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水無月歌恋(プロフ) - えりなさん» いえいえー!応援してます! (2022年5月28日 20時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - ありがとうございます! めちゃくちゃ嬉しいです!(*≧∀≦*) (2022年5月28日 20時) (レス) id: 34d2333fb9 (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌恋(プロフ) - えりなさん» 分かんないことあったら、なんでも聞いてくださいねー! (2022年5月28日 10時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - わ〜‼初コメントありがとうございます! 占ツクで初めてです! 頑張っていきます! よろしくお願いします! 週4回更新していきたい…コメントありがとうございました! (2022年5月28日 10時) (レス) id: 97d1b5bb4a (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌恋(プロフ) - 面白かったです。頑張ってください! (2022年5月28日 10時) (レス) @page1 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えりな | 作成日時:2022年5月28日 10時

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