人を弄るのは楽しいね ページ10
敦「同棲なんて聞いてませんよ！」
探偵社の社内フロアに敦の声が響いた。
太「部屋が足りなくてねえ」
そう言いながら太宰さんはケラケラと笑う。
太「それに、新入り二人には家賃折半が財布に優しい」
敦「しかし……」
そう言い淀む敦の後ろにこっそり近づいた。
私の行動にいち早く気づいた太宰さんは察してくれたのか、気づかないフリをしてくれている。
敦の隣に居る鏡花ちゃんにも気づかれたが、『何も言わないで』と人差し指を口元に置くジェスチャーをすれば伝わったのか、太宰さん同様に気づいていない振りをしてくれる。
敦に気づかれていないことを確認し、スッと彼の脇腹へ両手を添えた。
敦「えっ？」
そして敦が何事かと後ろを確認する前に＿＿
思いっきり彼の脇腹を擽ってやった。
敦「あ、はははは！ちょっと、待っ、ひぁッ」
私の手から必死に逃げようと藻掻くが、その動きを読んでもっと擽る。
鏡「A。そろそろ止めてあげて」
その声に動きを止めて敦を見ると、ペタンと床に座り込み、ハァハァと息を切らして涙目になっている敦が恥ずかしそうに私を睨んでいた。
敦「急に何するの！」
そう言って怒る敦の姿は捕食者に狙われた小動物のようでとっても可愛い。
『ちょっと敦を擽りたいなぁと思って』
多分今私悪い顔してるんだろうな。
敦「急にされたらびっくりするでしょ！」
ムッと頬を膨らませて怒る敦。
『いやぁ、もだえる敦が見たかったんだ』
敦「もだ……え？」
何言ってんの此奴、みたいな目で見ないで。事実だから。
『ゴメンね。もうしないから機嫌直して？』
そう言って敦の頭を撫でてやると気持ち良さそうに目を細め、コクリと頷いた。
あぁ、髪の毛がさらさらしてる。
ずっと撫でていたいなぁ、と気を緩めていると＿＿
太「隙あり」
いつの間にか私の後ろに居た太宰さんが私の脇腹に手を添えて擽った。
『……』
太「……あれ？」
何の反応もない私を不審に思ったのか、彼は手の動きを止めて私の顔を覗き込む。
『すみません。私＿＿擽りが効かないんです』
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ニーナ(プロフ) - ふわふわさん» ありがとうございます！返信が遅くなり、すみません。作者の都合で非常に遅くなってしまいますが、続編はしっかり完結させるまで書く予定なので、気長に待って頂けると嬉しいです！面白いと言って下さり、本っ当にありがとうございます！！ (2020年11月22日 21時) (
レス) id: 65a2341deb (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ - 文ストに最近ハマり始めました！本当に面白くて好きです！続編は更新する予定ありますか？もしよければ続きが見たいです(*^^*)これからも応援しています！ (2020年11月15日 18時) (レス) id: 9f6e2c3f9c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - 恋雪さん» ありがとうございます！好きって言ってもらえて、本ッ当に嬉しいです！投稿頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2018年8月28日 13時) (レス) id: 15bf40c898 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - もう本当好きです……これからも応援してます！頑張ってください！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 2b765a4bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - ところてんさん» ありがとうございます！投稿頑張ります。これからも見守っていて下さい！ (2018年8月18日 16時) (レス) id: 15bf40c898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニーナ | 作成日時：2018年1月2日 5時
