美味しいお茶漬け ページ9
場所が変わって、そば処«い炉裏»という店でお茶漬けを食べている。
テーブル席に、国木田さんと太宰さん、その向かい側に敦と私が座っている。
隣に座っている敦は凄い勢いでお茶漬けを食べていく。
それを横目で見ながら、私も目の前のお茶漬けを食べる。
このお茶漬け美味しい!敦ってこんなに美味しいものを食べてたんだ。
じっくり堪能しながら食べていると何故か前方から強い視線を感じた。
食べるのを止めてそちらを見てみると、
太宰さんがにっこりと笑みを浮かべながら私を眺めている。
そんなに見られると食べづらいのだが……
太「君、凄く美味しそうに食べるね」
『そうですか?……食べます?』
茶漬けが食べたかったのか。
そう思い、私は太宰さんにお茶漬けを乗せたスプーンを差し出す。
太「いいのかい!それじゃあいただきまsあだっ」
太宰さんがパァーっと目を輝かせて、差し出されたお茶漬けを食べよう口を開いた時、
国木田さんが横から頭を叩いた。
国「何をしているのだ貴様!それに娘も!」
えええぇぇ?何で怒られたの?
国木田さんに怒られた理由が分からず、首を傾げる。
太「ちぇっ、あと少しだったのに……」
太宰さんが残念そうにしょんぼりする。
そんなにお茶漬けが食べたかったのか。
ちらりと横に座っている敦を見ると、僅かに彼の耳が赤くなっていた。
そう言えば、何故敦のではなく私の茶漬けが食べたかったのだろう?
同性なんだから敦の方がいいだろうに……。
太「……あ!」
太宰さんが何かを思い出したのか、急に声を上げた。
国「何だいきなり」
少し鬱陶しそうに国木田さんが訪ねる。
太「君達の名前をまだ聞いていなかったね」
国「……そう言えばそうだったな」
太「それじゃあ自己紹介といこうじゃないか!」
その言葉を聞き、私も敦も食べるのを止めて前の二人を見る。
太「初めは私から。知ってると思うけど、私の名は太宰、太宰治だ」
続いて国木田さんが自己紹介する。
国「俺は国木田独歩だ。俺達は武装探偵社という所で働いている」
……紹介されなくても知ってました。
太「次は君達の番だよ」
敦と顔を見合わせ、どうぞと先を促す。
敦「僕は中島敦です」
『私は佐桜Aです』
太「敦君とAちゃんか……君達は何故彼処に?」
240人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華月姫(プロフ) - ニーナさん» はい!時々見に来ますね(*'▽') (2017年6月16日 0時) (レス) id: f5f2dd91a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - 華月姫さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってくだって、とっっっても嬉しいです!少し更新が遅くなったりしますが、これからも投稿頑張ります!この作品をこれからも見守っていて下さい!宜しくお願いします! (2017年6月16日 0時) (レス) id: 15bf40c898 (このIDを非表示/違反報告)
華月姫(プロフ) - 最後に、これからも更新頑張ってくださいね!(^^)!応援してます!! (2017年6月15日 22時) (レス) id: f5f2dd91a6 (このIDを非表示/違反報告)
華月姫(プロフ) - イベント参加ありがとうございました!すみません、読むの遅くなってしまって・・・。お話読みましたが、とっても面白かったです!夢主ちゃんのツッコミが特に面白かったです(^^;)トリップものは最初からみんな知ってるのでいいですよね! (2017年6月15日 22時) (レス) id: f5f2dd91a6 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - ちゅらさん» コメントありがとうございます!!最近投稿が疎かになっていてすいません。これからも応援よろしくお願いします! (2017年3月29日 14時) (レス) id: a9ef15ca11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニーナ | 作成日時:2016年11月16日 15時