忍たまー妖【悪神】 (ページ14)

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『やーやな。なんで標準語にせなあかんの？そないなおもんない事言うてへんでガキの悪夢をええ夢に変えた方がええんちゃう？』

下を向き作業したながら話していた久作はその言葉を聞きばっと顔をあげる。
Aは暗に『』と言う。久作はその事にいち早く気づきなんにもなかったようにまた下を向き作業しながら話を聞く。

「なんで俺が漠だって知ってるんだ？」

『教える訳あらへんやん…それに自分だっておめぇらとおんなじ化け物やしーな。んじゃ本おおきに。』

そう言って図書室を出ていく。
久作はそれを見ながらため息をつきそっと呟く。

「はぁ…今回の女性は侮れないな。三郎次にも言っておかないとだな…」

すると女装姿のきり丸がドカッと久作の隣に座る。久作はめんどうな奴が来たという表情をできり丸を見る。
「どうされましたか。」

「そんな嫌なのかよ！まぁいいやどうだった？」

「聞いていた通りですよ。まだ仕事があるので邪魔しないでくださいね。」

「はいはい。」

Aは部屋に戻ると先程の二年生がネコスリスの隣で寝る準備をしていた。
Aは今から本を読むと少し楽しい気持ちで廊下を歩いていたがその気持ちも無くなる。
状況が呑み込めず数秒間ただただその光景を見ていただけだった。

『な、何してはるん？てかなんでここにおるん？』

雷蔵･三郎が眠そうに答える。八左ヱ門･勘右衛門は既に布団に潜っていて兵助は高野豆腐(？)らしき抱き枕を抱いていた。
雷蔵は元気よくAに伝えると三郎が付け足すように話す。

「今日はもう授業が終わったので自由にしていいので寝る事にしたんです！！」

「委員会はきり丸先輩の依頼があるから今日ははなしなんです。」

『へー。』

「という事でさっきの子守り歌僕達にも歌ってくださいね！！」

『雷蔵…てかおめぇら全員それが狙いか。』

『『『『はい！！』』』』

「特別やさかいな。」

その後十分たらずで寝てしまった。

『はや…』

すると控えめに障子が開いた。

『堅物…なんか用？』

「あんたが言ったんだろ。二年生達が悪夢を見るってな。」

さっき暗に言った事は『二年生全員悪夢見る』だ。久作はそれを読み取りここに来た。

『ようわかったな。絶対分からへんやろうって思うとった。』

「…俺はそんなに阿呆じゃない。今から悪夢を喰うから静かにしてろ。」

その後、悪夢を喰ったがその事を梅雨知らず二年生は幸せそうに寝ていた。