オタクがプロデューサーになった件。

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長く感じられた鬼プロデューサー付きのレッスンがようやく終わった。目の前には屍がいっぱい。






スバル｢あ、あんずの鬼いいいいい｣

北斗｢くっ、ついに俺もここまでか…｣

真｢僕、もう動けない……。｣

真緒｢若かったあの頃に戻りたい…｣






レッスンに耐えた彼らはあまりの疲労のせいか、先程のやる気はどこへやら、言動がおかしくなっている。






A「うん、あんず、もう、すごい。」

あんず｢Tricksterもライブ近いし、もうちょっとレッスン、ハードにしなきゃかなぁ〜｣

A「やめたげて」





やめたげて。ここは刑務所でもなんでもないのよ。
これ以上ハードになったら見ていられなくなる。
明日とか、完璧に筋肉痛コースじゃん。






あんず｢そうだ。これみんなに渡してきてくれない？｣






渡されたのは、4本のスポーツドリンク。






A「待って、私、人見知りというものがありまして…」

あんず｢だいじょーぶ、ほら、行ってきな！｣






あんずに背中を押され、仕方なく四人の屍の元へ向かう。そして勇気を出して声をかけ、スポドリを渡した。






A「お、お疲れ様ですっ…！」

スバル｢っ…！生き返るううううう！！｣

北斗｢て、転校生、ありがとう…｣

真「普段はしないけどがぶ飲みしちゃおうかな…？」

真緒｢よせ、真。瀬名先輩に怒られても知らないからな？
でも、俺も一本じゃ足んねえかもな…｣






スポドリを手にしただけでこんなに生き返る男子高校生見たことない。本当に本当にお疲れ様です。
アイドルって大変なんだなあ。
ファンのために、こんなに大変な練習をしている。
尊敬しかない。

…Knightsもこんな感じなのかなあ。想像つかないけど。
汗だくの推し…。あかんな、公式じゃないと見られない。
寿命縮むどころの騒ぎじゃなくなる。
しかし、私のそんな妄想は衣更くんの一言で終わった。






真緒｢そういや、転校生ってKnightsの専属プロデューサーなんだろ？転校早々、専属になれるなんてすげえな！｣

A「は？」






待って待って、なんで、どういうこと。
知らないんだけど私。おい天祥院先輩？？？？


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