35:最後の朝飯 ページ36
合宿最後の朝食を作る。
味が分かるようになって、料理がさらに楽しく感じる。
帰ったら、お母さんや弟に知らせなきゃ!驚いて喜んでくれるかな!!
「おはよーさん、瀬村さん。」
『おっ…はよーごさいます。』
朝早いと言うのに中華まん先輩は、あの中身の分からない笑顔を浮かべながら、私に近寄ってくる。
「今日のご飯はなんや?」
『少し寒んで、シチューと、ロールパンに食パン、レタスとハムと卵のサラダ…ですかね!』
「ほーか。もう、今日で瀬村さんのご飯食べれんとかワシ悲しいわ…」
『じゃあ、しっかり味わって食べてください。』
「んー…そーやなくてさぁ、また食べにおいでとか、ないん?」
『なんで、ですか?』
何が言いたいのか全然分からない。
作業していた手を止めて、中華まん先輩の顔を見上げると、悲しそうな顔をしてた。
え、なんで?
こんな顔、初めて見たかも知れない。私、悪いことしてない…つもりだし、え?なに、早くご飯が食べたいのかな。
「ワシ、誰にでも優しくせんよ。誰かに泣いて抱き付かれてもすぐ引き剥がすし、相手のためにわざわざ表情伺って、助けてあげたりせぇへん。」
『そうですね。先輩激辛中華まんですから。』
「またそれかいな(笑)…なぁ、瀬村さん。ワシ、瀬村さんが好きなんやけど、付き合うてくれへん?」
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渚果 - 弟くんのキャラが良いw (2016年4月1日 12時) (レス) id: 0803d34072 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花(プロフ) - あぁっ!今吉さんと夢主ちゃんさいっこう!です! (2016年1月9日 20時) (レス) id: 82aaf89713 (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸なごむ(プロフ) - ありす(廿_廿*)さん» ありがとうございます(涙)温かいコメントを頂けて幸せです!!更新頑張ります!! (2015年12月14日 22時) (レス) id: 8b6b6b7e65 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(廿_廿*)(プロフ) - 夢主ちゃんんんん……!! 味覚戻ってよかった!おめでとう!!久々に占ツク戻ってきたけど相変わらず素敵な小説ですね!まだまだ続きが待ち遠しいです! (2015年12月13日 15時) (レス) id: 9863aa1535 (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸なごむ(プロフ) - K・Mさん» すみません遅くなりました。ありがとうございます! (2015年11月29日 16時) (レス) id: 8b6b6b7e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬戸なごむ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2015年5月5日 23時