料理オタク彼女の非日常【黒バス】

31：焼肉だよ全員集合！ ページ32

「では、今から焼肉パーティーを始める。」



トマト君の掛け声で始まった焼肉パーティー。


場所はトマト君の所有している施設内の芝生。


それがまた広いんだなー！！


あ、もちろん私は焼いてますよ。現在進行形で。


皆さんいつも通り凄い勢いで食べてくれるんで、焼き甲斐あるんだなぁ〜…って、なんでここに紅生姜があるの、私置いた覚えがないんだけど。


ふと視線を感じて顔をあげると、まっ…眩しいこの光は…帝王トマト君！！



「やぁ、いつもご苦労様。」


『どうも？』


「楽しんでるか？」


『まぁ…それより、この紅生姜は？』


「あぁ、前に僕は紅生姜が苦手だと言っていただろう。それを、克服させるためにお前に調理して欲しいんだ。」



え、今なの！？あ、そっかもう明日でバイバイだし…たくさんの幸せ(調理の機会)をくれたトマト君には、お礼しなきゃ。



『分かった。やってみる。』


「助かるよ。」



って、トマト君が笑った。



「あら、征ちゃん嬉しそうね。」


「あぁ。今から瀬村に料理を作ってもらうんだ。」


「そうなの良かったわね！Aちゃんの料理は美味しいから、楽しみね！！」


「っえー！？赤司だけとかズルい！！」



周りが煩くなってきた…それは、皆笑っているから。


後から来た人たちも、皆、私の料理が美味しいと評価して、笑ってくれる。


料理って…こんなにも人を幸せで満たして、笑顔にさせれるんだ。


私の、料理が。

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