料理オタク彼女の非日常【黒バス】

29：激辛再び！ ページ30

それから残りの合宿生活は、あっという間に過ぎていって、とうとう最後1日になった。


大量調理が出来て、とても幸せだった…！


色んな高級食材に、調理器具…クッ、君たちとの出会いは一生忘れないよ！！


皆との別れは…うん、悲しくないかな別に。


一人で悲しみを噛み締めながら、キッチンに立っていると、桃さんが駆け寄ってきた。



「ねぇAちゃん！！今日、最終日だから皆で焼肉するんだって！！一緒に買い物行こっ♪」


『え、うん。行こー…(焼肉…だとぅ！？)』


「荷物持ちに、テツ君が付いてきてくれるってキャー！！あ、あと今吉さんと大ちゃ…青峰君も来るって。」



桃さん、周りにお花飛んでるけど…私はそんな場合ではない！！


誰なのこんな非道なことを提案した人は…！！



「桃井〜Aさん〜、そろそろ行くで？」


「あ、はーい！あのね、これ提案したの今吉さんなんだよ！！へへっ！！」



貴様か激辛中華まん！！！！


私の弱味を知っておいて、それを公開しょけーとは…前まで餡まんだったのに…



「さぁ、行きましょう。」


「はぁ…ダリィ…」



歩き出した3人を後ろから眺めて、溜め息を吐いた。


どうにかして、焼く係りに回ろう。絶対！！



「まぁ、そんな怖い顔せんと楽しもうや。」



楽しげな中華まん先輩を横目に私は、買い物に出掛けたのであった…

30：買い物→←28：ほんのり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す