料理オタク彼女の非日常【黒バス】

22：冷たい青は※シリアス ページ23

「僕に逆らう奴は親でも殺す…本来なら僕に逆らったお前もそれなりの対処を下すつもりだったが、その気がすぐに失せた。」


『あー…ワカメ味噌汁の？』



「あぁ。…僕はお前を気に入ってる。覚悟しておけ。それと、気分が優れないなら無理するな。桃井を呼んでくる。」



ありゃ…ちょっと気分が悪いのバレてたかぁ…


なんか凄い台詞を残して遠ざかって行くトマト君が桃さんに話かけてるのが見えた。なんか悪いねぇ…


桃さんが走ってコチラヘ向かってくる。



「大丈夫？熱射病かなぁ…水分取った？」


『飲んだ。』


「そっか。でもいくら影だからってジッと居ても暑いでしょ？ちょっと海に浸かりに行こう！」



っ！？


桃さんに手を強く引かれて、海の波打ち際に少しずつ近づく。


駄目…無理なんだよ、水は！


待ってお願い、声が出ない。


近付く。


怖い青が、もう目の前に。


…冷たい。



「とーちゃくっ！！Aちゃん、どう？」


『冷タイ…』


「そうだねー！気持ちいいねっ…！」



爪先、足の裏側、くるぶし…ゆっくりと冷たくなる。



「Aちゃんどう？…あれ？もしかして気分悪い？？あ、今吉先輩！！」


「あーやっぱり…アカンな、瀬村さん借りるで。後の練習はメニュー通りでよろしゅう。」


「はいっ。Aちゃん…ゆっくり休んでね？」



冷たかった足が宙に浮き、肩と膝裏に何か温かい…あれ、私はこの男の人知ってる。


この状況は、あの日と同じ…



『………お父さん？』

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