転入生の正体は (ページ4)

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you side

高校の入学前日、普通の小・中学校に入った平凡な15年間を過ごしてきた

物心ついた時から両親は居なかった

それでも、私を拾ってくれたイッテツ兄さん達のお陰で寂しくはなかった

これからも何も無く、普通の生活を送ると思ってた

赤「A、これ届いてたよ」

ウェン兄がくれたのは、真っ白な封筒
　
　
　
　
　水瀬A、貴方を魔法学園高等部に推薦します
　
　

　
たった1文、特に何も変哲のない文章なのに

とても魅力的に見えた

魔法なんて別の世界のもので私なんか、関わることがないかと思ってたのに

とりあえず、4人に相談しよう
　
　
　
　
　
　
　
　
貴「あのさ、これが来たんだk緋「Aはどうしたい？」え…」

緋「魔法学園に行ってみたい？」

正直怖い、魔法なんて触れたことも見た事もない

でも、とっても魅力的に見えちゃったんだ

　
　
貴「行ってみたい」

　
そう言うと4人は笑って私の前に杖を出してきた

宇「これはAの両親の形見だよ、きっとAのこと、助けてくれると思う」
　
　
お母さんとお父さんの形見…
　
　
会ったことも見たこともない両親
　
　
　
恐る恐る杖を握ると、その杖は一瞬金色の光を身にまとった
　
　
「さすが」
「キレイやなぁ…」
「やっぱり」
　
　
　
杖は見たこともないのに、とても懐かしい感じがした
　
　
　
赤「荷物や必要な物はまとめておいたよ」

貴「なんでウェン兄達はこの事知ってたの」
　
　
　
おかしい、私が初めて封筒を開けたのに
最初から分かってたような行動している
　
　
佐「いずれ分かるよ…」
　
　
イッテツ兄さんの顔は何処と無く寂しそうで申し訳なさそうだった
　
　
　
緋「さ！ワープするで！」
　
貴「え!?もう!?」
　
宇「入学式はあっちも明日だし今しかないんだよね笑
　あと、暫くは帰って来れないからね」
　
貴「え…」
　
佐「大丈夫！いつでも戻っておいで」
　
　
みんなは優しい顔をして待っていた
　
　
貴「ありがとう…じゃあ、行ってきます!!」
　
　
「「「「行ってらっしゃい」」」」
　