頼むから寝てろください！弐！

10章 仕事だから ページ8

「僕は……僕はただ……」

血涙を流しながら、中島さんは立ち尽くしてる
どうやら今の状況を理解したらしい……残酷だなぁ


「やめろぉぉぉぉぉぉ！！」


彼は辺りの物を手当り次第壊し、咆哮をあげ続ける
あっぶな……怪我したらどうすんの！？←



「消えろ」
先程の男性、"太宰さん"に目を向けるとＱ君の人形を握っていた
途端に灰のようにサラサラと崩れてゆく人形



あの人異能を消す異能力者か……厄介だな



「太宰さんのお友達、ずいぶん壊れやすいんだね」



「けどいいんだ」
「太宰さんを壊す楽しみが残ってるもの☆」


そうＱ君は太宰さんに至極愉しそうに告げた
その様子をみて彼は


「……次は封印などしない」

「心臓をくり抜く」



濁った瞳で淡々と告げる……怖っ
そして次に私に視線を向け


「ところでそちらの女性は、何故マフィア側に？」


……そんな事薄々解ってるでしよ
性格悪いなぁこの包帯←



『私ですか？私は森様の依頼をお受け致しましたので』


「依頼とは？」


『簡単なものですよ

私は睡眠を提供することしか出来ません』



ガタン

ピリピリした空気を遮るように、列車のドアが閉まり始める
完全に閉まるその前に



「また遊ぼうね太宰さん☆」



Ｑ君が宣戦布告をすると共に、ドアは完全に閉ざされ列車は走り出した

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