1章 現実は小説より奇なり ページ9
.
異能力とは、稀に人間が持つ特殊能力の事
そして異能には様々な種類がある……
『で、異能を持った人達が集うのが武装探偵社って事ですか』
「無論持たない人間もいるが……まぁ、そういう事だね」
「理解が早いね」と私を撫でる手をペチっと払い除けて、私は太股の上を見る
「ゔっ……」
そこには額を真っ赤に腫らして気絶する敦さんの姿
流石に転がしては置けないし、太宰さん男の人に膝枕とか嫌って言うからしょうがない
その変わり、異能の事とか教えてもらったけど
私のこの力は……何らかの異能力らしい
あと、異能力を消す太宰さんに触ってないと
.
「駄目だなぁ、全く何処にいるのやら」
『貴方の目の前でアッカンベーしてますよ。……やっぱり、声もダメなのか』
誰にも見えないあの状態になるみたいだ
.
私の手を離さない太宰さんは、座って歌を聴いている
さっき聞かせてもらったけど……変な歌だった
そして、時々イヤホンを外しては私を見て
「羨ましいなぁ。私だって美人に膝枕をして欲しい」
『元凶は何言ってもダメですよ。まだ社員さんは来ないんですか?』
「もう直ぐ一人来るって言ってたから、もう少しかな」
それ言うの、三回目なのにまだ来ない
.
「聴くかい?」と手渡された片方のイヤホンをなんとなく受け取って耳につける
途端に流れるのは軽快な音楽と司会の声
どうやらラジオ番組に変えたみたいだ
『…………ちょっとだけ、ねていいですか』
「勿論。社員が来たら起こすよ」
なんだか兄が出来たみたい。ちょっとダメな兄が、ね
お便りを読み上げる声を聞きながら、私はゆっくりと目を閉じた
.
353人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めろんぱん(プロフ) - よしなさん» ありがとうございます! (2019年1月2日 23時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
よしな - とっても面白いですね!正月時で忙しいとは思いますが更新頑張って下さい!とても楽しみにしております! (2019年1月1日 20時) (レス) id: 383b340c0d (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - Rei@すいオレ,さん» ありがとうございます! (2018年12月31日 22時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rei@すいオレ,(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2018年12月31日 18時) (レス) id: f1f3cb152e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 家から出たくない主義さん» ありがとうございます!頑張ります|ω´) (2018年12月30日 18時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めろんぱん | 作成日時:2018年12月28日 17時