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1章 現実は小説より奇なり ページ4

.


「首がこんなに綺麗に飛ぶなんて、普通の刃物では有り得ない
恐らく彼が殺したんだろう」

「あ、芥川……ですか?」


「あぁ。羅生門の威力なら、首なんて小枝だろうね」



芥川って、あの黒い人の名前かな
……そもそもなんでこの人達は、私の遺体を見てこんなに冷静なの?

薄暗い路地裏に現れたこの二人組




「……与謝野先生でも、治せないんですか?」

私より少し暗い灰色の髪色の男の子と



「敦君、あの異能は死んだ人間には使えない」

茶髪に高身長の男性


"敦"さんが、私の顔にそっとハンカチを被せる
あぁ、なんだか申し訳ないな。綺麗なハンカチを汚してしまっている




申し訳ないと思っても


『……体を動かしても、スグに落ちちゃうだろうな』


今の私じゃ、何も出来ないのは……少し悲しい




.







「敦くん、軍警に通報してもらえるかな?今日、携帯を忘れてしまってね」

「……分かりました」





彼は少し古い携帯を握りしめて、少し明るい向こうへ走っていった
残されたのは、私と彼のふたりだけ


「可哀想に、ね」



儚げな横顔の彼は、静かに私の遺体に手を伸ばす


私の頬に、包帯が巻かれた指が触れた
その手はとても優しく、割れ物を触るようで。






─────────しかし





.






「これは……」


『─────消え、た?』








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めろんぱん(プロフ) - よしなさん» ありがとうございます! (2019年1月2日 23時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
よしな - とっても面白いですね!正月時で忙しいとは思いますが更新頑張って下さい!とても楽しみにしております! (2019年1月1日 20時) (レス) id: 383b340c0d (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - Rei@すいオレ,さん» ありがとうございます! (2018年12月31日 22時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rei@すいオレ,(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2018年12月31日 18時) (レス) id: f1f3cb152e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 家から出たくない主義さん» ありがとうございます!頑張ります|ω´) (2018年12月30日 18時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めろんぱん | 作成日時:2018年12月28日 17時

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