6章 3月14日の黒狗 ページ27
《side 芥川》
其処で捕まえた女に贈り物を選ばせて15分程が経った
部下なら遅いと文句を言えるが、流石に一般人にそこまではしない……筈←
「元はと言えば僕の勘違い故……」
そう、初めは妹である銀と間違えて声を掛けてしまったのが始まりだ
見覚えのある千鳥柄のコートに、長い黒髪と後ろ姿が非常に似ていたのだ
我ながら妹と間違えて声をかけるなど……阿呆だ
確信が少ししかなかった為、名前を直接呼ばなかったのが不幸中の幸いだろう
『待たせてしまって申し訳ありません……こちらで大丈夫ですか？』
そう言って先程の女は小走りで駆け寄ってきた
「……何を買った？」
『ええっと……
上司の娘さんには、紅色の花のヘッドドレスを買いました
あと、妹さんにはシンプルなイヤリングを。
部下の方には……三つ葉のチャームの入ったアンクレットを買いました……』
……アンクレットとは何だ？
女は察したのか『足首に付けるブレスレットの様なもの』と補足をつけた
「……そうか」
『あ…あとは個人的な意見ですけど
感謝を多少伝えた方が喜ばれるかなとは思います』
「………………そうか」
『そ、それでは失礼しま「待て」
……軍警に通報されては少々厄介だ
「僕のことは誰にも話すな……分かったな？？」
『は…はい……』
その返事を聞いて拘束していた女の手を離すと、その女は走ってその場を去っていった
……僕も早くこの場から去らねば
(………銀は、喜ぶだろうか)
(やっと開放された……
あ！卵のタイムセール忘れてた！！！食費軽減がァ……)
(先輩と一緒にいたあの女は……一体誰ッ……！？)
各々の思いを胸に、夜は更けていく
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錐 - みたらし団子をお手洗い団子と読んでしまった・・・ｗｗ (2018年3月28日 14時) (
レス) id: 42d712d7a6 (このIDを非表示/違反報告)
硝子玉。(プロフ) - めろんぱんさん» なるほど。 (2018年3月21日 0時) (レス) id: ec7a4f0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 硝子玉。さん» ご意見ありがとうございます！たしかに夢は浅い眠りの時ですが、夢主の異能で眠らせると"深い眠りかつ夢を見る"という設定ですので、異能力だからだと思って頂けるとありがたいです…… (2018年3月19日 17時) (レス) id: 190690f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
硝子玉。(プロフ) - 夢を見るのは浅い眠りの時ですよ。 (2018年3月19日 16時) (レス) id: ec7a4f0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - りんずさん» ありがとうございます！ (2018年3月18日 21時) (レス) id: 190690f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年3月12日 19時
