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偽りの学生 ページ4

息抜きがてら、フョードルはカフェに来ていた。
「矢張り、此処は落ち着きますね…」
そう呟きながら、片耳にイヤホンを差し込み音楽を流した。暫く音楽を聴いていたフョードルの前にこの間ぶつかってしまった少女が立っていた。
「相席いいですか?席、空いていなくて...」
一瞬驚いたフョードルだが、「全然構いませんよ」と微笑んだ。
「!有難う御座います」
彼女も相手がフョードルだと気付くと嬉しそうに微笑み、席に腰掛ける。
「今日は休みなんですか?見た感じ、学生さんぽいですけど...」
彼女は驚いたように目を見開く。
「よく分かりましたね?大学に通ってます。今日は偶然、講義が休みだったのでカフェに寄ろうかと思って来たんです」
フョードルは、飲み物を口に含みながら「そうですか」と言ったが、ふと思い出したことがあったのか彼女に問う。
「そう云えば、貴女の名前をまだ訊いて居ませんでしたね」
「私の名前ですか?私は、白夜Aと言います。貴方は?」
フョードルは、目を伏せ答える。
「僕には名乗る名などありませんよ」
彼女は一瞬?を浮かべたが、「そうですか」と気にしなかった。
然し突然彼女は席を立ち上がった。
「...如何しました?」
彼女はニコッと微笑むと、答える。
「少し急用を思い出したので、今日は失礼しますね。話せて楽しかったです」
彼の返事を待たずに、彼女は走り去ってしまった。
ただ、フョードルは気付いて居た。彼女が微笑むと同時に誰かに向けられた殺気がこもっていたことを...
彼女が走り去って行った方向を見つめ、フョードルは一人呟いた。
「.....貴方は、何者なんです.....?」

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猫袮(プロフ) - 朱鷺の砂さん» ありがとうございます! (2018年9月16日 10時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください…応援してます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫袮(プロフ) - Tsuki☆さん» マジすか、有難う御座います(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
Tsuki☆(プロフ) - ひぇぇ、ゴードス可愛い有難うございます(´;ω;`) (2018年8月29日 16時) (レス) id: 36c9c3900e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫袮 | 作成日時:2018年7月17日 21時

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