知られざる本性 ページ19
フョードルが意識を手離した事に気付いたAは、視線を窓から彼に移す。
酷く冷めた表情で彼女は呟いた。
「.....あぁ、細い。青白い肌に綺麗な顔...紫がかった瞳も惚れ惚れしますよ...貴方の全てを知りたい。ですが、貴方の異能さえ知らないように貴方も私のことは知ることはありません...」
彼女は酷く虚ろで何かを諦めたような表情で彼を見る。彼の手にそっと触れる彼女の手は、何に怯え、何を恐れているのかは彼女にしか判りはしない。
彼女は再び視線を窓の外の月に戻すと哀しそうな表情で独り言ちた。
「フョードルさん、貴方は...神を信じますか...?.........神なんて居ませんよ。」
其の言葉からは彼女の感情は読み取る事は出来なかった。そんな彼女を救える人が現れるのはまだもう少し先の話になる。
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猫袮(プロフ) - 朱鷺の砂さん» ありがとうございます! (2018年9月16日 10時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - すごく面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください…応援してます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫袮(プロフ) - Tsuki☆さん» マジすか、有難う御座います(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: ee976ad875 (このIDを非表示/違反報告)
Tsuki☆(プロフ) - ひぇぇ、ゴードス可愛い有難うございます(´;ω;`) (2018年8月29日 16時) (レス) id: 36c9c3900e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫袮 | 作成日時:2018年7月17日 21時