第342話 ページ2
「部長……」
手塚「どうした？」
手塚にしては珍しく優しい声で問いかけた
しかし、その問いになかなか返答ができないでいるゆずを手塚は特に急かすことなく言葉を待つ
「あの……」
手塚「ん？」
手塚は中腰になりゆずの声が聞きやすいように顔を近づけた
手塚の顔が近くにある事などそうそうにないため、その事に少し照れながら勇気を振り絞り声を出した
「部長、おかえりなさい」
手塚「……あぁ、ただいま」
「帰ってくるって信じてました」
手塚「長らく空けてしまってすまなかった」
「そんなっ部長が謝ること何一つないです！」
手塚「あぁ、ありがとう。向こうからもお前達の活躍は耳にしていたよ」
「ホントですか！？」
手塚「あぁ、特にゆず、お前のおかげで関東大会も優勝できた」
「そんなっ私なんて……先輩たちのお陰です」
手塚「勿論、みんなの力があったおかげだが、お前は俺との約束を守ってくれただろう？」
「約束……」
手塚「全国大会への切符…」
「！」
それは手塚が九州に旅立つ時、ゆずが言った言葉だった
正直、必死すぎてゆず自身もその言葉を忘れかけていたが、手塚はきちんと覚えていた
手塚「今度は俺も一緒に戦える、共に頑張ろうゆず」
「はいっっ！」
ゆずはその言葉に嬉しかったのが手塚に抱き着いた
手塚「なっ」
その事に動揺したが、手塚も嬉しさが上回ったのがその小さな体を抱き締め返した
しかし、その行動もあっさりと周りにバレてしまう
菊丸「あー！！！手塚ずるいにゃ！」
俺もゆずに抱きつかれたいー！と言って菊丸も一緒に割り込んできた
桃城「あぁ！いけねぇなぁいけねぇよ！俺も混ざてくださいっ！」
不二「ふふ、僕も混ざっちゃおうかなぁ」
そう言うと皆して手塚･ゆずを囲うように抱き着いた
手塚「お前たち！やめないか！」
手塚は自分の腕にいるゆずが潰れないように守るのに必死だった
勢いで手塚に抱き着いてしまったゆずは恥ずかしさから手塚のジャージに顔を埋めていた
河村「あわあわ、ゆず大丈夫かな？潰れてないかな？」
乾「手塚が守っている確率99%」
海堂「ふしゅー」←ちょっと羨ましくて混じりたがっている
越前「……何やってんすか？」
そんなわちゃわちゃもどこからか帰ってきた越前によって終息した
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向日葵(プロフ) - nana民さん» コメントありがとうございます！！頑張りますので、これからもよろしくお願いします！！ (9月5日 23時) (
レス) id: c1b52afb33 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 遊星さん» コメントありがとうございます！！亀更新で申し訳ないです(汗)これからもよろしくお願いします！ (9月5日 23時) (レス) id: c1b52afb33 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Keiko03090407さん» コメントありがとうございます！！手塚ァーの部分ずっと書きたかったので凄く楽しかったです！！笑これからもよろしくお願いします！ (9月5日 23時) (レス) id: c1b52afb33 (このIDを非表示/違反報告)
nana民(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (9月5日 8時) (レス) @page37 id: 52a3fcc53d (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - この話の続き益々気になります。これからも、この話の更新頑張ってください。 (7月18日 14時) (レス) @page33 id: 59d45a5c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年2月12日 23時
