青学の柱は2人のスーパールーキーだったpart8【テニスの王子様】

第308話 ページ17

真田「立て」




真田の風林火山の勢いは止まらなかった



幾度となくラケットを弾き飛ばされる越前





会場中が2人の試合を見守る中、他校もまた2人の行く末を静観していた







宍戸「容赦ねぇな、手加減つーもんを知らねぇのかアイツ」


忍足「ホンマ1年相手にえげつないわ」


跡部「バーカあれが王者の誇りだ！」






佐伯「彼等は全国三連覇を無敗で成し遂げようとしてたんだ」


葵「それがこの関東決勝でまさかの2敗、王者立海にとってあってはならない出来事」


天根「容赦は無い様しゃ……プッ…いたっ！？」




天根に容赦ないツッコミが入る




佐伯「彼はこの試合で圧倒的に越前君を叩き潰すことによって、最強王者立海大の誇りを取り戻そうとしている」






その圧倒的強さを前に今にも崩れ落ちそうな越前をみな苦として見ていた






壇「越前ぐーん……！」




壇は泣きながら越前を見守っている




加藤「リョーマ君もういいよ追わなくて！」


水野「リョーマ君！」


堀尾「越前…」








千石「うん…彼にはまだ未来がある、これ以上続けさせる事に意味は無い！青学はとんでもないモノを失うんじゃないかな」





トリオも涙目で越前を心配していた




しかし、青学レギュラー陣はそんな中でこう堂々と言い放った





青R「「「まだまだだね！！」」」


千石「へっ？」






予想外な反応に千石も拍子抜けした






桃城「わかってねーな、わかってねーよ千石さん」


竜崎「あいにくウチ(青学)には最後の1球が決まる前に諦めちまう様な素直な奴がいなくてな」


「ほーら見てください、笑ってますよリョーマのやつ」






越前の笑顔に会場中が戸惑いを隠せなかった





越前「やっと弱点見つけたよ風林火山…ちょっと打ってくんない？」


真田「ほう…口の減らないヤツめ」






越前のサーブから始まる





真田「負けず嫌いもそこまでくると見苦しいわ！！」





真田は容赦なく風林火山を打ちはなつ



風林火山の『火』を真正面から受け止めた越前





「っリョーマ！」





しかし、次の瞬間打球は真田のコートを貫いた





審判「15-0」


越前「いてて…」





越前はコートへと倒れ込んだ




しかし今しがた越前が起こした奇跡を誰も理解出来ていなかった





壇「一体何が起こったですか、千石先輩！？」


千石「……フッ」








「フフッさっすがリョーマ」





越前の行動に笑みを隠せないゆずはぼそっとそう呟いた

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