【HQ】ヘーゼル色の光【夜久衛輔】

＊9-2. ページ40

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それぞれ持参してきた教科書やノート、筆記具を出しながら、鉄君は私が何となくした話に対して返してくれる。
本当にこの方々、性格偏差値高すぎると思うんですよね。あと声が非常によろしすぎる。私がそんじょそこらにいる恋多き乙女なら、秒でノックアウトやぞ。アカン。つい関西弁が出てしまいましたがな。
こんなにスパダリ同級生×3と仲良くしていると、世の女性はともかく音駒JK達が黙ってなさそうなので、しばらく学校では大人しくしなくては……。
部活はほら、仕方がない。マネージャーなんだし。そこはね。うん。

「何かずっと褒めてくれるよね、3人とも。嬉しいけど。女冥利？いやまだ女の子冥利か？ってやつに尽きるけども。さっきの鉄君の話だけど、きっと私が女子だから心配するだろうけど、それよりも兄さんの心配の方が強いと思うなぁ〜、うちの両親は」
「兄さん？A、兄貴がいるのか？」
「4つ上の兄がおります。2浪したから、今度の4月からまだ大学2年なんだけどね」
「Aのお兄さんか…。きっとAに似てとてつもないイケメンなんだろうなぁ」

と思いつつも、ついつい気を許してしまっているメンバーしかいないので、ありのまま呟いてしまう。
それに対して衛輔と信君も会話にさりげなく入ってくれる。

「それがですね…私よりも女顔なんですよね…」
「………………マジ？」
「マジ」
「Aより女顔で、兄貴で……マジ？」
「マジ」
「つまり…そういう気がある人に狙われやすいという意味での……セキュリティ面ってことか…マジ？」
「マジ。てか3人とも結構こういう謎めいたノリ好きだよね。いいんだけど。私も面白いし好きだからいいんだけども。青春真っ只中の高校生を感じてとても良いです。ちなみにマジ？て3回聞かれたので、見る方が早そう。勝手に兄さんの写真見せるわ。ほいこれ」

信君が汲み取ってくれたように、セキュリティ面については女子である私よりも女顔の兄が心配と言うのが、どうやらこのマンションを選んだ1番の決め手らしい。
まつげ長いし肌白いし、骨格は割と肩幅とかあるけど、猫背と勉強のしすぎで身長伸びなかったし。まぁ私よりはデカいけど。確か163？くらいてお母さん言ってたような。

(ハッ…！衛輔より小さいじゃん兄さん……！！！)
気づいてしまった。気づいてしまった。

＊9-3.→←＊9-1.

• 金　運: ★☆☆☆☆
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西 - この方角に福があるはずです

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