【HQ】ヘーゼル色の光【夜久衛輔】

＊2-1. ページ11

・

「──────今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ。何かあったらすぐに声かけてもらって大丈夫だから」
「分かりました、」

そして放課後。
女子更衣室でジャージに着替えてから、夜久と同じ部活の黒尾・海と4人で体育館へと向かった。黒尾も海も背が高くて羨ましい。1番身長小さいじゃん私。去年の4月に151cmなれた……！て喜んだのがなんかしんどくなってきたわ。

監督やコーチ、そして先輩への挨拶を済ませて、仕事内容をあらかた教えてもらってから改めてよろしくと挨拶をした。

マネージャーなんて初めてやるし、今まで目を向けようとも思っていなかったから少し緊張している。
けれどお試しということもあってか、今日はボール投げと時間計測、ドリンク作り、簡単な記録付けや片付けなどといったものだった。いやこうして挙げていくと大変だけども。

冬の大会のひとつである春高も終わったばかりらしいが、どうやら新人大会なるものが控えているらしい。体育館へ向かう途中で、3人に教えてもらった。次の大会へ向けてというのも相まってか、練習中の雰囲気は皆集中していた。

どう言葉にすればいいのか分からないけれど身近で例えるのならば、静電気やスタンガンなどの『バチッ』としているような、薔薇の鋭い棘のような、触れたら何か痛みを覚えてしまうようなほんの一瞬の感覚が、まるでずっと続いているような心地に私は思う。
転がっていたボールを、ボールカートって名前があるらしい大きなカゴへと戻しながら、部員の邪魔にならないようベンチへと戻った。あと5分したら全員レシーブ練に切り替わるらしい。

「……やば………すご……」

語彙力ないと思っただろう。私もだよ。
"護りの音駒"は入学してから何度も耳にしてはいた。だけどそう呼ばれる理由が、今コートで繰り広げられているレシーブ練習なるものでようやく分かった。なにあれ。凄くないか。

私は元々球技がとりわけ苦手で、中でもバレーボールは群を抜いて苦手だから、本当に凄いとしか言いようがない。ボールを受けるのも痛くて上手く受けきれないのに、勢いをなくしてフワッと上空へ上げたり、狙った方向へ飛ばしたりを当たり前のようにこなす部員の皆を見て、手にしている記録を付け忘れかける。

「あと5分したら休憩に入って、その後は簡単な試合形式の練習に入る。この記録付けは今日は俺がやるから、雪月は見ていて大丈夫だからな」
「分かりました。…んー……」
「？どうかしたのか？」

＊2-2.→←＊1-4.

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す