【オリ】Neid Angel「第二章」暴食神・グラトニー (ページ24)

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22話　同一性ページ24

「……命には興味ないのに興味？」

キチは顔も見えないフードを被った何者かを想像しながら心を落ち着かせ疑問を投じた。
「うん。だから協力してほしい」
「一体なんだよこのガキ………」
「は？」

ミクオは喉元にかざしていたヒカリモノをそっと首につける。

「お、おい待て。落ち着けって…！」
「殺されたいのか？お前は殺されたいのか？」

「さっき命に興味ないって言ってただろ…!!!!………名前も知らない奴に協力なんてできるか…」
ミクオはフードを脱いだ。

「僕はミクオ。これで信用出来るだろ？」

サファイアのような透き通った青。

この国に満ちあふれてしまった財産だが色も美しさも変わらない。
緑があまり無いこの国にはキラキラと輝くとオアシスのような＿＿＿＿＿

「おい、何ボーッとしてんだよ。お前も名乗れよ」
「………あ、あぁ。俺はキチ。ボッタ・キチだ。」

知らないふりをして質問を投げかけていく。

「何才？」
「17才」
「ふーん…………老けてるね」

ある意味言えなかったことも言える。

「お前みたいなガキよりはマシだと思うんだが………そんなお前は？？そんな年で何をしているんだ？こんなのこのこと城に潜入してくるなんて………」

「17才」

キチは違和感を少し感じた。
「俺と同じ…………！？」

…ミクリと似ている。