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プロローグ ページ1
辛い。
人生が、生きるのが、辛い。
だから、こうするしかなかったんだ。
しんしんと降り積もる雪は目の前を通りすぎて遥か下の地面へ落ちていく。
屋上のフェンスはもう超えた。あとは一歩踏み出すだけでいい。
「ばいばい、私」
大きく一歩を踏み出す。そこには何もないけれど。
すぐに浮遊感が私を包み、思わず目をぎゅっと閉じる。
ああ、もう少し楽しく生きられたらなあ、なんて。
もう少し、誰かを頼れたらなあ、なんて。
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本当に、こうするしかなかったのかな？
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作者名：寝言。 | 作成日時：2024年1月10日 3時
