44話 ページ44
ミネ「あの人の一番の親友が誰だったか、覚えていますか？」
ミネルバ先生がマダム・ロスメルタに問いかける
ロス「ええ、勿論。いつでも一緒だったでしょう？シリウス・ブラックとジェームズ・ポッター！」
その名前を耳にした途端、ハリーが大ジョッキを落とした
間一髪で私の足に落ちて大きな音は立てずにすんだ
ジェームズ・ポッターさん…そのファミリーネーム、そしてホグワーツに通っていたこと、何よりハリーの反応からして、ハリーのお父様なのだろう
先生方はかつてのシリウスさんとジェームズさんの事を思い出しながら話し続けていた
ファッジさんが言うには、シリウスさんはジェームズさんにとても信頼されていて、ハリーの名付け親にもなったそうだ
ファ「ポッター夫妻は自分達が「例のあの人」に狙われていると知っていた。ダンブルドアは二人に身を隠すよう、「忠誠の術」を使う事を勧めた」
「忠誠の術」…それは生きた人間の中に秘密を封じ込める魔法
それに選ばれた「秘密の守り人」が口を割らない限りは誰もその秘密を知ることは出来ない
この場合、ポッター夫妻の居場所を見つけることは出来ないということ
アルバス校長が味方に裏切り者が居ると考えて自分が「秘密の守り人」になろうとしたらしいが、ジェームズさんはシリウスさんにすると主張したらしい
それで「忠誠の術」をかけたと思ったら、シリウスさんが裏切りポッター夫妻はヴォルデモート卿に見つかった、と…
でも、それだけシリウスさんとジェームズさんが仲良しだって知れ渡っているなら、ヴォルデモート卿が真っ先にシリウスさんが「秘密の守り人」だと見当つけると思わなかったのかな…
それでも、死んでもシリウスさんが口を割ることは無いだろうからとジェームズさんはシリウスさんに決めた？
そんな事したら親友が酷く痛め付けられるかもしれないし、どうなるか分からないじゃない…
ヴォルデモート卿の力があった時は犠牲が当たり前だったのかもしれない…でも、そんなの、酷い…
不信感が募る
親友を犠牲にする気だったの？
それから話はシリウスさんを捕まえた時の話に
どうやらジェームズさん達の友達の一人であった、ピーター・ペティグリューさんがシリウスさんを見つけて追い詰めたらしい
そしてその際にシリウスさんが多くの人を巻き込んでピーターさんを木っ端微塵にしたとか…
ピーターさんはローブと僅かの肉片しか残っていなかったようだ
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作者名：葱 | 作成日時：2020年2月2日 17時
