自然天然森ガール？～アズカバンの囚人(前編)～ (ページ29)

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29話ページ29

ハリーがボガートと戦うのをリーマス先生が阻止した話だ

リーマス先生はヴォルデモート卿が現れるのではないかと思った為にハリーの番に警戒していたらしい

出てきたのはディメンターだったけど…それでも危険だし、あそこで止めてくれたのは良かったと思う

私は話に参加すること無く耳を傾けながら紅茶を飲んでいた

私が話に入ったところで邪魔しちゃうだけだろうし…

先生には聞きたいこともあったけど、今はその話をすべきではないかと空気を読む

リーマス先生の出してくれたチョコも美味しいな…

再びチョコに手を伸ばそうとした時、ドアがノックされ、リーマス先生が返事をするとセブルス先生が入ってきた

『セブルス先生こんにちは、ああ、そのゴブレットの中身って…』

セブ「貴様、こんな所におったか…」

先生は私の言葉に被せるようにじろりと見ながら言った

そして次にハリーをまた嫌そうな目で一瞥する

そんな目向けなくてもいいのに…

先生が手に持っていたゴブレットからは煙が上がっていて、出来立てホヤホヤの薬のようだ

リマ「ああ、セブルス。ありがとう、この机に置いていってくれないか？」

セブ「すぐ飲みたまえ。一鍋分煎じた。もっと必要とあらば」

リマ「多分明日また少し飲まないと。セブルス、ありがとう」

セブ「礼には及ばん。ところで、この小娘をお借りしても宜しいかね？我輩の雑用係がホグワーツに残ったと聞いて探していたのだが…まさかこんな所で油を売っているとは思ってもいなかったものだ…」

『薬の調合とかするんですか？ごめんなさい、先生に探されてるとは思ってなくて。今行きます…あ、でも私リーマス先生にちょっとお話が…』

セブ「貴様に拒否権はない。さっさと行くぞ」

セブルス先生に首根っこを掴まれ引き摺られるように扉へと向かう

『あ、チョコ…』

食べたかったチョコを食べられずじまいで必死に手を伸ばすが届かない

するとリーマス先生が3つほど手に乗せてくれた

リマ「A、私に話があるのならまた来るといい。チョコと紅茶を用意しておこう」

そう言って笑いながら手を振ってくれているリーマス先生と、私を心配そうに見つめているハリーの二人に手を振る

先生にいきなり手を離されてバランスを崩しながらも普通に歩き出し、部屋を出た