自然天然森ガール？～アズカバンの囚人(前編)～ (ページ26)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:127,859 hit

26話ページ26

ある日の夜

私とロン、ハーマイオニーは談話室の暖炉近くの特等席で課題をやっていた

談話室はいつにも増して騒がしい

というのも、ハロウィーンが第1回目のホグズミード週末だと掲示板にて発表されたからだ

その時、ハリーがクディッチの練習から戻ってきた

ハリーにもこのざわめきの正体を話した

ハー「ハリー、次はきっと行けるわ。ブラックは直ぐに捕まるに決まってる」

ロン「ホグズミードで何かやらかすほど、ブラックは馬鹿じゃない。ハリー、マクゴナガルに聞けよ、今度行っていいかって」

ハー「ロン！ハリーは学校にいなきゃ行けないの」

ハリ「僕、やってみる」

ハーマイオニーがまた口を開こうとした時、彼女の膝にクルックシャンクスが飛び乗ってきた

口には蜘蛛をくわえている

ロンはまたスキャバーズが狙われると警戒している

そして案の定クルックシャンクスはスキャバーズが眠るロンのバッグに飛びかかった

ロン「離せ！この野郎！」

ロンが引き剥がそうとしたけれど、クルックシャンクスはなかなか離れない

鞄を振り回したためかスキャバーズが鞄から飛び出して慌てて箪笥の下に潜り込んだ

クルックシャンクスはそれを追って箪笥の下に前足を入れて何とかスキャバーズを引っ張り出そうとしていた

これはまた…ロンとハーマイオニーが喧嘩しちゃうだろうなぁ…

ハーマイオニーがクルックシャンクスを抱き上げ、ロンがスキャバーズを引っ張り出す

ロン「見ろよ！こんなに骨と皮になって！その猫をスキャバーズに近づけるな！Aも動物と話せるんだろ？その猫に言ってやってくれよ！」

『私話せるわけじゃなくて意思疎通が出来るだけ…』

ハー「猫はネズミを追っかけるもんだわ！」

ロン「そのケダモノ、何かおかしいぜ！」

『可笑しいのはクルックシャンクスじゃなくて…』

ロン「その猫、スキャバーズに恨みがあるんだ！」

私の言葉も聞かずにロンは怒って寝室へと向かっていってしまった

『クルックシャンクスは賢い猫なのにね。でも安心して、何もさせないから』

クルックシャンクスの目をじいっと見て話しかけ、緩りと頭を撫でてやれば猫はひと鳴きして目を閉じた

クルックシャンクスはスキャバーズが普通のネズミじゃないって分かってるんだろうな

長生きだし人間くさい、ネズミ

ずっとウィーズリー家に居たからかもしれないけれど、普通ではないのは確かよね