自然天然森ガール？～アズカバンの囚人(前編)～ (ページ22)

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22話ページ22

セブルス先生はネビルの薬を授業の最後にヒキガエルのトレバーに試すと言った

そんな事してトレバーに何かあったら…と、思ったけど、ハーマイオニーがこっそりアドバイスしてるみたいだから安心してよさそうだ

それから私は皆の様子を見ながら左手で何とかレポートを書こうとした

けれど、紙を抑えるために手を使うことは出来ないし、インク瓶も簡単には開け閉めできない

そもそも右利きの私が左手で字を書くのは容易ではない

苦戦していると先生がやってきた

セブ「…出来ぬのならば最初から出来ぬと言え。そんなレポート、我輩には解読不可能故に提出しなくて結構」

『でもそれで減点されたら皆に申し訳ないもの。にしても利き手が使えないとこんなにも生活しにくいんですね…左手で何かするの練習した方が良さそう…』

セブ「…傷は痛むのか」

『え？ああ、少しだけだから大丈夫ですよ。この程度ならヒリヒリする程度で、今日はたまたま少しだけ痛みが強くなってただけだから』

私が微笑むと先生はいつも寄っているけれど、余計に眉を寄せた

…心配してくれてるのだろうか

セブ「貴様は目を離すと直ぐに何かしらやらかしおって。特待生とは名ばかりなものですな。いい加減自身の力量、薬の効かぬ体質、その他諸々自覚してはいかがかね」

『私自身、特待生としてここに置いてもらってるのが申し訳ないっていつも思ってます。次のテストはちゃんと頑張りますね。』

特待生という設定でここに居させてもらっているのをいつも忘れそうになる

次のテストはちゃんと１位取らなきゃだけど…ハーマイオニーとドラコを抜いて１位なんて、ハードルが高いな…

そんなこんなでいつの間にか皆薬を完成させていたらしい

先生は言った通りにトレバーにネビルの薬を飲ませた

飲ませる時に黄緑色の液体が見えたので薬はちゃんと出来たのだろう

見事ヒキガエルがおたまじゃくしになって、その後すぐにセブルス先生が元に戻した

セブ「グリフィンドール、５点減点。手伝うなと言ったはずだ、Msグレンジャー。授業終了」

あれ、そういえば私の遅刻には減点してないな…忘れてたのかな

いつもの4人で階段を登りながら、さっきの減点について話していた

ロンがハーマイオニーに話を振ったが返事がない

振り返るとすぐ後ろに居たはずのハーマイオニがが消えていた…

と思ったら直ぐに息を弾ませながら階段を登ってきた

やっぱり怪しいよね…