自然天然森ガール？～アズカバンの囚人(前編)～ (ページ14)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:127,849 hit

14話ページ14

教科書を開いて葉の模様を見る

『これ、山高帽かな？てことは魔法省で働くってこと…うん、確かに貴女が魔法省に勤めれば魔法界は安心だものね』

ハー「もう、Aったら…。貴女のには十字架のようなものがあるわ。教科書によれば“試練と苦難”が待ち受けるらしいけど…こんなの気にすることないわ」

ハーマイオニーがそんな事言うなんて…

私が驚いてハーマイオニーを見ていると、先生がハリーのカップを見て話しているのが聞こえた

シビ「貴方、恐ろしい敵をお持ちね」

ハー「でもそんなのは誰でも知ってるわ。ハリーと「例のあの人」のことなら、皆が知ってるもの」

先生はハーマイオニーを睨んだけれど、何も言わずにまた模様を読み始めた

シビ「これは幸せなカップではありませんわね…髑髏…行く手に危険が…まあ、貴方…」

そしてもう1回カップを回すと、先生は悲鳴を上げて椅子に深く座り込んだ

シビ「可哀想な子…言わない方がいいわ…ええ、聞かないでちょうだい…」

しかし、そうもいかなかった

皆がハリーのカップを見ようと集まり、先生にどういう事かと聞いた

シビ「貴方、貴方にはグリムが取り憑いています。これは不吉な予兆…大凶の前兆…死の予告です！」

ハー「グリムには見えないと思うわ」

『ハリーにグリムは取り憑いてないよ。だって私がそれに気づかないはずないもの』

シビ「貴女達には殆どオーラが感じられませんのよ」

『…それは兎も角先生、死の予言はあまりしない方が宜しいかと。言葉には強い力があります、貴女が予言したせいで運命がそちらに引っ張られることも有りうる。…まあ、ハリーは私が守りますけど』

ハリ「僕が死ぬか死なないか、さっさと決めたらいいだろう！」

ハリーの大声に驚いた

皆、誰も、ハリーを真っ直ぐ見ようとはしなかった

『ハリーは死なないよ。いや、いずれは人間だから死ぬだろうけど…でもハリーは長生きだよ、きっと。何かあっても守るから、大丈夫』

私がにっこり笑いかけると、ハリーはいくらか落ち着いた様子だった

そして授業は終了

次はミネルバ先生の授業、「変身術」だ

「変身術」の教室は場所が分かっていたので、何とか無事に辿り着いた

私達は一番後ろの席に座っていたけど、皆がハリーをちらりちらりと盗み見ていた

私は気にせずミネルバ先生の「アニメーガス」の講義を聞いていたけど、皆は違ったみたい