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6話 ページ6

そんなこんなで私は充実した夏休みを過ごしていた



セブルス先生に嫌味を言われ、ミネルバ先生に勉強を教わり、偶に先生方のお茶会に混ざり、そしてまたセブルス先生に嫌味を言われる…


そんな素敵な日々



そんな中で漸く私の体は回復の兆しを見せ始めていた




セブ「何か変化はあるか」


『視覚以外の感覚は全回復しました。気配はまだ分からないけど、視覚なら目をよーうく凝らせば使えます』


目をきゅっと細めて先生の顔を見る

あ、眉間に皺がよってる…もう痕ついてとれないのかな…?


と思っていると先生の杖によって眉間を一突きされてしまった

地味に痛い…


セブ「そんな事をして視力が悪くなったら視覚が回復してるのかしてないのか分からなくなるだろう。無駄な仕事を増やすな」


『ああ、確かに…心配してくれてありがとう、先生』


セブ「誰が、いつ、貴様の心配をしたのかね?我輩は仕事を増やされると困ると言ったのであって…」



そう言うとセブルス先生は何かに気づいたようにとても嫌そうな雰囲気を醸し出しながら前方を見つめていた


『先生?どうしたの…、!』


先生に倣って私も前を向いた瞬間

匂いが鼻へと入り込んできた



考える前に本能的に体が動き、私はセブルス先生の後ろへと隠れた




セブ「おい、何をしている」


『あ、ごめんなさい…何となく、本能的に?逃げなきゃって思って…』


後ろから追い出されてしまった




「やあセブルス、久しぶりだね」




前方から…セブルス先生が見ていた人が近づいてきた


何か…何処と無く獣のような匂いがする男の人

悪い人では無いかもしれないけど…




セブ「…ルーピン、何故ここに」


リマ「聞いているだろう?新しくここで働くことになったからその挨拶にね。ところで…そこの君はホグワーツの生徒…だよね?夏休み中は全生徒家に帰るはずでは?」


目を向けられているのが分かり、居心地が悪く再びセブルス先生の背へと隠れた



リマ「おや…嫌われてしまったかな?」


セブ「コイツはとある事件で被害を受け療養中の為ホグワーツに残っている」


リマ「ああ、そうなんだ…僕はリーマス・ルーピン。今度から闇の魔術に対する防衛術を教えることになったんだ、よろしくね」


『ルーピン、先生…。私はA・フローレスです』


声色から優しそうな人なのは分かって渋々前に出て挨拶をする


でもやっぱり何となく逃げたくなる…森にいた頃に感じた危険な感じ…

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作者名: | 作成日時:2020年1月30日 18時

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