自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ5)

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98話ページ5

ハリ「そんな…血の繋がった家族なのに…！」

『血が繋がりなんて些細なものだよ。…でもハリー、私追い出されてよかった。だっておかげで沢山素敵な出会いがあったもの。家にいたら何としてでもお爺様はホグワーツ行きを阻止してただろうし』

アル「そうじゃ、A、君の周りには多くの友が居る。そして君の事を愛する者も沢山居るのじゃよ。」

『…！』

ああ、アルバス校長にはお見通しなのね

ハリ「そうだよ、A。君はいつも自分を犠牲にして人を助けようとするけど、そうすることで凄く心配する人間がいるってことは忘れないで。君が僕を守るって言うなら、僕も君を守るよ」

『うん…ふふ、うん、分かった。ハリーのことも、皆のことも絶対に守る。でも、ちゃんと皆を頼るようにするね。ハリーありがとう、貴方は最高で大好きな親友よ』

ハリ「うん、僕も君の事大好きだよ、最高の親友だ」

お爺様が私を追い出したから出会えた人が沢山いる

大きな悲しみや怒りが襲うけれど、そんなものに支配される暇はない

大好きな親友達、大好きなホグワーツの皆と共に過ごせる今を精一杯楽しみたい

それに、何かあった時は私が皆を守りたいから

一刻も早く力をつけないと

私は意気込みを新たに、固く決心した

その後、アルバス校長は去り、マダムに頼み込んで何とかハーマイオニーとロンに会うことが出来た

二人ともとても心配してくれていたようだ

ハーマイオニーは涙ぐんで抱きついてきてくれた

その時教えてくれたのだけど、どうやら明日は学年末パーティーがあるらしい

もうそんな時期なのね…

ああ、それと、クィレル先生のことも聞いた

クィレル先生に死んで欲しくなかったから、ハリーが触れないようにとしたのだけど…

彼は命に別状は無いらしいが意識不明の重体らしい

そして何より、ヴォルデモート卿に１度でも忠誠を誓ってしまった事実は消せない

しかし、アルバス校長の計らいで安全な病院に送るという結果に至ったそう

意識が戻ってくれるといいけど…

そんなこんなで4人で話に花を咲かせていると、随分時間が経っていたようで、マダムポンフリーが二人を追い出した

明日に備えて早く寝よう

そう言って私とハリーはおやすみを言ってベッドに入った

その日の夜はあまり眠れなかった