自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(後編)～ (ページ48)

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25話ページ48

正直に「ただドラコがいたからついて行っただけ」と言えば深くは聞かれなかったけれど、ハリーだけはどうもそのことに執着しているようだった

ハーマイオニーとロンがそこまで関心を持っていないのに対し、ハリーは私に何度もドラコがしていることを知っているのかと聞いてきた

ハリ「マルフォイの父親はアズカバンだ。復讐したがっていると思わないか？」

ロン「あいつに何ができるっていうんだ？」

ハリ「分からない。でも何か企んでる。あいつの父親は死喰い人だし、それに＿＿＿そうか、あいつが死喰い人だ。父親に代わってあいつが死喰い人なんだ！」

ハリーはやっぱり流石だ

でも彼らはドラコの腕にある印を見たわけではないし、決定的な証拠はない

場の空気がしんとした

少しの間の後ロンが笑い出す

ロン「例のあの人がマルフォイなんかを入れると思うか？」

ハー「とてもあり得ないことだわハリー」

ハリーは自分の考えが正しいと思っているようで、それを認められず苛ついていた

ハリ「…そうだ、A、君は知っているんだろう？だって君はあいつと親しいし、それに死喰い人の集まりに参加している」

…まあ、勿論そうなるだろう
気軽に聞ける、死喰い人側にも顔を見せている人間がそばにいたら確認するには持ってこいだ

でも

あまり多くは言えない

『この休みは殆どここで過ごしていたから最新情報はわからない。でも、私が参加した死喰い人の集まりの時はドラコの腕に闇の印はなかったよ』

嘘はついていない

確かにあの時はまだ印は無かったのだ

それでもこれではハリーを騙しているようなものではないか

家族と言いながらこうしていつまでも隠し事ばかりしている自分に嫌気がさす

＿＿けれど、ドラコはまだ引き返せるはずだから

彼が死喰い人になってしまったという現実から目を逸らしたいだけかもしれない

それでも少しの期待を抱かずにはいられない

『それとハリー、父親が死喰い人だから子供もそうだという考え方は危険だわ。だってそれは、親がマグルだと貶すような純血主義と同じようなものだし、純血主義の家系に生まれながらもそれに反対するシリウスを否定することにもなるわ』

ハリ「！僕はあんな奴らとは違う！君は僕の味方じゃないのか？！」

誰も賛同してくれないことに加え、私の言葉に腹を立てた様子でついにハリーは部屋を出て行ってしまった

味方…

家族だからって全て肯定しなきゃなのかな…

私には分からなかった