自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(後編)～ (ページ21)

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71話ページ21

それからは改めて彼女が死喰い人に加入した経緯についても聞いた

Aは色々理由はあったけれど、何より自分について知りたかったのだと言った

ハリ「事情はわかったけど…やっぱり心配だ。ダンブルドアとか、他の大人じゃダメなのか？」

『…ダンブルドアは、嘘はつかなくても誤魔化したりして結局全ては話してくれない。それにダンブルドアすら推測の域を出ないことを他の大人が知っているとも思えなくて』

ハー「それって、どんなこと？本にも載っていないことなの？」

『私の涙のこととお母様の家系についても…ダンブルドアは知ってそうだったけど教えてくれなかったから』

きっとダンブルドアなりの考えがあるのだろうけど…

それでもAがそれを知りたがってヴォルデモートに近づいているのなら、ダンブルドアは話すべきだろう

Aが危険に足を踏み入れているというのに、それでも尚教えないなんて…一体どんな話なんだ？

彼女のお母さんの家系はなにか特別なものなのだろうか

その時、汽車のスピードが落ちた

もうキングズ・クロス駅に着くらしい

ロン「A、今回の休みは家に来いよ。ママが楽しみにしてるし、それにフレッドとジョージもお店にAも連れて来いって煩くて…」

『お店…ああ、二人の悪戯専門店ね？ふふ、楽しみ。行けるように頑張ってみるわ。でも私からの連絡がなかったら私抜きで行っていいからね』

ハー「A…死喰い人の集まりがあるの？ダンブルドアなら貴女を安全に保護してくれるわ。死喰い人なんてやめて…」

『これは私が選択したことなの。大丈夫、私はそう簡単には壊されないだろうから。…ああ、もう着いたね』

Aは気持ちが晴れたかのように清々しい笑みを浮かべていた

彼女の生に対する執着心の無さを思うと心配でならない

けれど、僕を置いて１人で死のうとなんてしない

…そう、信じて見送ろう

汽車が止まり、生徒が一斉にホームへと出る

車掌の合図で僕達は揃って壁を通り抜けた

その先には思ってもみなかった集団が待ち受けていた

騎士団のメンバーだ

モリ「ロン、ジニー！それにハリー、お元気？」

おばさんにしっかり抱き締められながら答える

その肩越しにAがフレッドとジョージに同時に覆い被さるように抱き締められているのが見えた

Aも楽しそうに笑っているから安心した

彼女がこれからもずっと笑っていてくれるといいな…