自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ45)

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45話ページ45

一息ついたところで先生がいくらか疲れ等の消えた顔をこちらに向けた

セブ「それで、聞かないのかね。君はポッターのこととなれば何でも知りたがるかと思っていたが」

『うん、ハリーのことも先生のことも、大切な人の事は出来るだけ沢山知りたい。でも無理に聞きたいわけじゃないもの。話してくれるなら聞くし、話す気がないなら聞かない、忘れろと言うなら忘れるわ』

誰だって知られたくないことはある

私だって…

いや、私はセブルス先生にはかなり多くを話してしまっていたな

先生が黙ったのを見て、話は終わったかと再び紅茶に意識を向けた

部外者で不確かな存在の私に、何であろうと易々と情報を渡しはしないだろうし…

…それを考えるとダンブルドアが私にハリーのことを話したってかなりおかしいことなんじゃ＿＿

セブ「…ポッターに閉心術を教えている。あやつが抵抗した際に少々問題があった、それだけだ」

まさか、話してくれるなんて

ホグワーツの先生方は私を信用してくれているのか、それとも情報を渡すことで彼らの思惑通りに私が動くことを期待しているのか…

勿論全てではないだろうし少し誤魔化し等も入っているのだろう

どんな理由で話してくれたのかはわからないけれど、それでも、嬉しい

『そうだったんですね…それはやっぱりヴォル＿あ、えっと、闇の帝王が、関係してるんですよね？』

セブ「…ポッターと闇の帝王の心が繋がっているのは知っているようだな」

『まあ…聞かされましたから。私が役目を全うするかダンブルドアは心配だったのかな。でも改めて意思が固まりました。私はハリーを絶対に守る、この身が滅びようとも。…勿論、大切な人みんな守るつもりだけれどね』

戯けて笑って見せる

大切な人を守って命を落とすのなら、それほどの幸せはないだろう

セブ「ダンブルドアに何を聞かされたか知らんが、まずは自分のことに目を向けろ。君の自己犠牲の精神は誇れるものではない、余計なことはするな」

『自分を犠牲にしているとは思ってない。寧ろ私が罪を償う為に皆を利用しているだけなんだと思います。役目を全うしない限りは死ぬことは許されないから』

セブ「…君は、まだ引き返せる。失ってからでは遅い、今すぐ死喰い人から抜けろ。君にできることはない」

その時私は、先生の顔に酷く暗い感情を見た

その後すぐに部屋から追い出されたが、私の脳裏には彼の顔が張り付いて離れなかった