33話 ページ33
二人はクィディッチの終身禁止を言い渡された
アン「Mr.ポッターと、ここにいるMr.ウィーズリー、それから安全を期すためこのお若い双子のもう1人も禁止するべきですわ」
『そんな…！じゃあ、クラッブは？あの人も勿論禁止ですよね？』
クラッブがクィディッチ禁止になったからといってこちらの状況が良くなる訳では無いけど、せめて公平であってほしい
そんな願いでアンブリッジに問いかけると、ニッコリと笑顔を貼り付けて振り返った
そのまま何も言わずミネルバ先生に向き直った
アン「それではわたくしはもう行きますわ。ごきげんよう」
本当にいかにもご機嫌だというようにしてアンブリッジは部屋を出ていった
あの様子じゃクラッブは禁止にしていないのだろう
こんな仕打ち…酷すぎる
それに、フレッドは本当に無関係じゃない…
ミネ「…さぁ、フローレス、貴女は医務室へいかねばなりません。そこの二人は帰ってよろしい」
ミネルバ先生も酷く落胆した様子だ
ジョ「姫、俺、まさか君に手を上げるなんて…本当にごめん…」
『ううん、私こそごめんなさい…私がもっと上手くやればこんな事にはならなかった…』
ハリ「また全部自分のせいだって？それが慰めになると思ってるのか？」
ジョ「おいハリー、どうしたんだよ。何で姫を責めるんだ？」
ハリーは嫌悪感を顕にして私を睨みつけた
『ハリー、ごめんなさい。…私、もう行くね』
側に居たら余計にハリーは嫌な気分になるのだろう
私はミネルバ先生に付き添われながら医務室へと向かった
医務室につくと案の定マダムに叱られたけど、それを気にする以前に私は酷く落ち込んでいた
ハリーにさらに嫌われるし…3人はクィディッチ禁止になってしまうし…アンブリッジは酷い…
終身禁止なんて有り得ない
優秀な選手を潰すなんて…
アンブリッジが…魔法省が、とことんハリーやアルバス校長を嫌って排除しようとしてるのは充分に理解した
ホグワーツに良からぬ事を起こすのなら排除しないと
ホグワーツは私の家だから
アンブリッジを利用するだけ利用して、上手く追い出す…
彼女の生死はどうでも良い
どんな手段を使ってでも排斥しよう
私は1人、心の中で強く意思を固めた
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作者名：葱 | 作成日時：2020年5月6日 16時
