自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ25)

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25話ページ25

1人で過ごすのにも慣れ、嫌な先生は居ても例年に比べたらかなり平和に過ごしていた

しかしそんな時、あるニュースが飛び込んできた

「ドローレス・アンブリッジ、初代高等尋問官に任命」

『同僚の教育者を査察する権利を持つ…こんなに大々的にホグワーツに干渉するのね』

教育令が出されてからは、あらゆる授業に不愉快な存在…アンブリッジが現れた

今日の占い学の授業にも…

アン「１つよろしいかしら。貴女はこの職に就いてから、正確にどのくらいになりますか？」

シビ「かれこれ16年ですわ」

アンブリッジは先生の答えをクリップボードに次々と書き込んでいる

アン「わたくしの為に何か予言をしてくださらない？」

シビ「内なる眼は命令で予見したり致しませんわ！」

アン「…残念ね」

アンブリッジがクリップボードにメモを取りながら背を向け、ようやく帰るかと思ったその時

先生が引き留めた

シビ「お待ちになって！あ、あたくしには見えますわ…何か暗いもの…貴女は、恐ろしい危機に、陥っている…」

アン「結構」

そうして今度こそアンブリッジは教室から出て行った

最後にもクリップボードに何か書き込んでいたけど…あまり良い評価ではなさそうだ

どの先生もアンブリッジをあまり良く思っていないのは明らかだった

ミネルバ先生はアンブリッジ相手にもキッパリと意見を言ったし、出来る限りは無視するようにしていたし…

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禁止事項も増え、アンブリッジがホグワーツで翳せる権力を蓄えつつある、とある日

授業の合間に1人で歩いていると、全校生徒と言える程の生徒が一堂に会しているのを発見した

そのまま通り過ぎようとしたけれど、人混みに押されて抜け出せなくなってしまっていた

諦めて皆の視線の先を辿ると、そこにはトレローニー先生とアンブリッジがいた

トレローニー先生の傍らにはトランクが2、3個置かれている

シビ「あた、くし…16年間もここで教えてきたんです。ホグワーツはあたくしの家ですわ…できるはずありません、こんな仕打ち…」

アン「できますのよ」

どうやらアンブリッジが教育令によって手に入れた教員を解雇する権利を行使して、トレローニー先生を追い出そうとしているらしい

トレローニー先生を特別好いているわけでは無いけれど、アンブリッジの思い通りになるのはなんとなく嫌だな