自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ3)

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3話ページ3

二人は困惑した様な顔で僕を見つめている

ハリ「彼女はいつだって僕を優先してきたんだ！…あー、いや、その、自意識過剰だって思うかもしれないけど、でも、そうだろ？僕を…いや、僕達を、彼女は凄く大切に思ってるし、何かあったら一番に駆けつける、違うかい？」

勢いで恥ずかしい事を叫んでしまった

でも、間違いでは無いだろう

Aは誰よりも側に居てくれた、一番に友達を優先していた

ハー「ええ、確かに、そうね。でもね、ハリー。今は目先の事を優先しなくっちゃ。貴方の尋問がもうすぐなのよ？」

ハリ「それじゃあAがどうなってもいいっていうのか！」

ハー「そんなわけないじゃない！私達だって、とっても心配なのよ…でも、貴方が退学になりでもしたら？Aはとても悲しむわ！ねぇ、お願いハリー、今は自分の事を考えてちょうだい…」

ハーマイオニーは目に涙をためている

この二人には分からないんだ

僕はAとホグワーツ入学前からの仲なんだ、二人よりもよっぽど彼女の事を知っている

彼女は休みに入ればすぐに手紙を寄越したし、返事だってすぐ返ってきていた

事件が起きる時はいつだって僕を守ろうとしてくれたし…いつでも側に居た

一体、どこに…？

その時、バシッと音がしたと思うと、すぐ側にフレッドとジョージが立っていた

姿現わしを習得したらしい

ジョ「やあ、ハリー。君のあまーい声が聞こえたように思ったんでね」

フレ「怒りたい時は抑えちゃダメだ、ハリー。全部吐いちまえ」

ハリ「君達も、Aの居場所を知らないの？」

ジョ「ああ、まあな。でも騎士団メンバーなら知ってるかもな。そうじゃなくたって下で何を話してるか聞こうとしてたところさ」

そう言って見せられたのは伸び耳と呼ばれる道具

しかし、その案は失敗に終わった

それからは僕が知らない話を色々と聞いた

スネイプもこの騎士団に居るらしいということ、パーシーが昇進し、挙句ウィーズリーおじさんと言い争いになって家を出ていったこと…

暫くすると会議が終わったようで、夕食だからと呼ばれ、シリウスやウィーズリーおじさんとも再会した

夕食後、止めるウィーズリーおばさんを無視してシリウスが僕に色々と話してくれた

ヴォルデモートは手下を集め、前の時に持っていなかった、武器のようなものを求めている…

深く聞こうとしたところで邪魔が入り、結局聞けずじまい

そしてAのことも……何も分からなかった